元教官・蓑田早人の蓑田塾
ドウデュースの回避で確実にチャンスは高まっている!
こんばんは。蓑田です。
先週行われた朝日杯フューチュリティSはアドマイヤズームが勝利。完勝と言える内容で、まずはこの世代の牡馬で1頭中心を張れる馬が出てきたという感じかな。
3着にはこれが初G1騎乗だった吉村誠之助騎手のランスオブカオスが入った。思い返せば初勝利がOP特別だったのが吉村。大舞台に強いタイプなのかもしれない。
今年の新人では高杉吏麒騎手も50勝に迫る勢いで、レベルの高かった今年の新人騎手の中でもこの2人が特に素晴らしかった。現役の教官からは「腕では吉村が抜けている」と聞いていたが、高杉は田口貫太騎手のように実戦で巧さが出るタイプだったね。
クラシック路線に話を戻すと、ひとまずあとは28日に行われるホープフルSの結果次第。
東スポ杯2歳Sを勝ったクロワデュノールとアイビーSを勝ったマスカレードボールが人気になりそうだが、阪神JF、朝日杯FSはどちらも結果的に1勝馬が勝っているからね。
まだまだクラシック候補、ダービー候補を絞るには早いし、まだデビューしていない馬、初勝利を挙げていない馬にも大物が潜んでいるかもしれないよ。
元教官・蓑田が厳選!
日曜一番【三浦皇成】
有馬記念。まずはドウデュースの取消には驚いた。秋3戦目や内枠の難しさはあっても、基本的には高く評価しないといけない馬だと思っていたからね。
こうなると中心はダノンデサイルとアーバンシック、来年の競馬を担う3歳馬2頭ということになりそうだが……
能力比較はさておき、今年の有馬記念には勝ってほしい馬、勝たせたい馬と人がいる。それが三浦皇成騎手が騎乗するプログノーシス。
JRAではもう通算1100勝に迫りながら、未だにG1を勝てていない皇成。今年はラムジェットとのコンビで地方のG1では主役を張ったが、今回のプログノーシスも皇成が今までG1で乗ってきた馬と比べてもかなり上の部類だろう。
プログノーシスもG1は未勝利だが2着3回というあと一歩の立場。人馬ともに悲願のG1へ、という立ち位置だが、ドウデュースの回避で確実にチャンスは高まっている。
馬券の穴なら、ジャパンカップの直後にも「次の有馬記念では良くなりそう」という話をしておいたブローザホーン。元々下半期のG1だったら有馬記念向きの馬だからね。
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
中山3R | 芝1200m | ユキノエミリオ | A |
中山6R | 芝1600m | ウインキララ | B |
中山11R | 芝2500m | プログノーシス | A |
中山12R | ダ1200m | ヨーカイディスコ | B |
有馬記念・3つの好走ポイント
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1.若ければ若いほど良い
3歳 [4-3-2-16] 連対率28.0% 複勝率36.0%
菊花賞組の好走率が高いことはよく言われますが、単純に3歳馬の成績が良いレースでもあります。
近年は菊花賞ではなく天皇賞秋を使う3歳馬も多くなっており、今年は出走馬がいませんが天皇賞秋組は19年サートゥルナーリアが2着、21年エフフォーリアが1着、22年イクイノックスが1着で、連対率100%。3歳馬で馬券圏内に好走しているのは菊花賞組、天皇賞秋組に限られます。
2.中山コース適性は重要
マツリダゴッホ 中山コース実績 [4-1-1-0]
過去を遡っても、07年の勝ち馬マツリダゴッホが同年の中山重賞、アメリカJCC、オールカマーを制していたように、中山適性の高さは1つのポイントと言えそうです。
また、過去10年、7番人気以降で馬券対象になった馬は6頭いますが、昨年の2着馬スターズオンアースを除く5頭が芝2200mか芝2500mの重賞で連対歴がある馬でした。これは中山コースに限りませんが、タフさが求められるという意味では同様のことと言えるでしょう。
3.前走G1で上位人気
[前走]1人気 [6-1-0-16] 連対率30.4% 複勝率30.4%
[前走]2人気 [1-3-0-9] 連対率30.8% 複勝率30.8%
前走1番人気に支持されていた馬が好成績。過去10年の勝ち馬には海外遠征帰りで前走人気が不明の馬が1頭(19年リスグラシュー)おり、前走が国内で1番人気ではなかった勝ち馬は20年クロノジェネシス(前走・天皇賞秋2番人気3着)と、21年エフフォーリア(前走・天皇賞秋3番人気1着)と、昨年のドウデュース(前走・ジャパンC3番人気4着)の3頭。
前走2番人気の馬も、1着は少ないですが、連対率、複勝率では前走1番人気を上回っています。馬券対象になった4頭はいずれも前走G1出走馬。
過去の傾向から好走馬の共通ポイント&データが導き出した勝負馬とは?