元教官・蓑田早人の蓑田塾
夏を迎える前に結果を出せるか!?
こんばんは。蓑田です。
今週は高松宮記念。今年もここから本格的に春のG1が始まっていくね。
スプリント路線は現6歳世代が長らく主力として引っ張る状況が続いている。中でもナムラクレアは3歳の秋から頑張り続け、ずっとこの路線では欠かせない存在だ。
G1では安定しているが勝ち切れないという状況が続いているが、今回こそはと思える要素がある。
それが前走の阪神カップ。久々の勝利で弾みが付いたということもあるが、その勝ち方が今までにない迫力と余裕を感じるものだった。むしろ、6歳を迎えて衰えるどころか進化しているのかもしれない。
ルメール騎手がナムラクレアの良さを引き出したのもあるだろうし、継続騎乗になるのも心強い。ルメール騎手は勝ち切れないナムラクレアを知らない訳だから、自信を持って乗れるはずだよ。
あとはサトノレーヴ、マッドクール、ママコチャ、ルガル、トウシンマカオと、どうしても既に結果が出ている馬に目が向かいがちだが……
こういう雰囲気の時こそ、新勢力が一気に勢力図を塗り替える可能性はある。
その候補がビッグシーザー、カンチェンジュンガ、エイシンフェンサー。いずれも前走で重賞初勝利を挙げた5歳世代という共通点があるが、鞍上も含めてエイシンフェンサーに特に注目しているんだ。
川又賢治騎手とエイシンフェンサーに関してはシルクロードSを勝った時にも取り上げたが、近年はチャンスに恵まれているとは言えない立場で、人馬一体のコンビで重賞制覇、G1挑戦というところまで上り詰めたのは立派だよ。
元教官・蓑田が厳選!
日曜一番【舟山瑠泉】
先週は中京で和田陽希騎手が初勝利を挙げ、今週も土曜日の阪神で森田誠也騎手が師匠の人気馬で勝利。デビューから最初の1か月で今年の新人騎手は4人が勝利するという状況になっている。
今のところ、今年は誰が中心になるか、誰が出世していきそうかという評価はまだまだ定まらないね。ここ数年と比べると師匠の厩舎のバックアップも全体的に控え目に見えるかな。
その中で、田中博康厩舎がしっかり自厩舎の有力馬を回してくれているのが、舟山瑠泉騎手。舟山だけは夏までに一定の結果を出すことが求められるんじゃないかな。
田中博康厩舎は今や素質馬揃いの厩舎だし、大手のオーナーも多く抱えている。今は理解が得られても、良い馬で失敗してばかりだとそのうち自厩舎の馬を回しにくくなってしまう。厩舎所属だからといって、いつまでも際限なく応援できる訳ではないからね。
美浦は栗東と比べると厩舎同士の横の繋がりが強くないし、田中博康厩舎も成績は伸びているがまだまだ若手。上手くいかずに田中博康厩舎の後押しが途切れた時に、助け舟を出してくれる他の厩舎も多くないだろう。
逆に、有力馬に騎乗するチャンスを貰えている今のうちに結果を残すことができれば、他の厩舎やオーナーからの依頼も増えてくるはず。今のうちに成績を残せるかどうかで夏以降の立場が変わってくるよ。
怪我明けとなる今週は日曜日に中山で3頭に騎乗するが、やはり注目は田中博康厩舎の2頭。
5Rのエオアリイは前走こそ10着に敗れているが、2走前には1倍台の1番人気になっていたほどの馬。新人騎手には簡単ではない中山外回りの2200mだが、上手く能力を引き出してほしい。
6Rのアルデショワは前走が逃げて8馬身差の圧勝。厩舎がオーナーや今まで乗っていた津村騎手を説得して舟山にチャンスを与えたそうだ。こういう馬で結果を出せるかどうかが、本当に今後に関わってくるね。
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
中山2R | ダ1200m | ソラムパレード | C |
中山5R | 芝2200m | エオアリイ | A |
中山6R | ダ1200m | アルデショワ | A |
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高松宮記念・3つの好走ポイント
【1】シルクロードS、阪急杯組が中心
いわゆる別路線組の活躍は少なく、年明けに前哨戦を使っていた馬が中心となっています。
シルクロードS組は前走4番人気以内が[4-1-0-12]で連対率29.4%、複勝率29.4%。前走5着以内が[5-1-0-16]で連対率27.3%、複勝率27.3%。
阪急杯組は前走1番人気[1-2-1-5]が連対率33.3%、複勝率44.4%と高確率。
【2】上位人気の逃げ先行馬は信頼度高
逃げ、先行馬の成績が良いレースで、前走時から前々で競馬をしていた馬が好成績を残しています。
前走・4角5番手以内で競馬をしていた馬で、当日2番人気以内の馬は[1-2-0-3]、3番人気以内の馬は[2-2-1-6]。
【3】前走プラス体重の大型馬
479kg以下[1-4-3-56]、480kg以上[9-6-7-94]と大型馬が好走しやすい傾向。直線に急坂がある中京コースだけに、スピードだけではなくパワーも求められるということでしょう。
過去の傾向から好走馬の共通ポイント
データが導き出した勝負買い目と隠れ穴馬とは?