元教官・蓑田早人の蓑田塾
今年は今まで以上のハイアベレージも!
こんばんは。蓑田です。
今年も新人騎手のデビューが近付いてきたね。41期生は美浦所属が4人、栗東所属が3人の合わせて7人。和田竜二騎手の息子さんや、初めてらしい沖縄出身の子に、女性騎手もいる。
栗東の3人はそれぞれ好成績の厩舎でスタートするので、デビュー直後から去年の高杉、一昨年の田口のような活躍があるかもしれないね。技術面については、またデビュー後に見ていきたいと思う。
その一方で、この季節には引退する騎手も出てくる。今年は年度替わりのタイミングで大塚海渡騎手、白浜雄造騎手、鈴木慶太騎手が引退するそうだ。
それぞれが違う事情で現役を引退することになるのだと思うが、調教助手への転身が決まっている大塚はまだ若いし、この先も頑張って新たに活躍できる場を見つけて欲しいね。
鈴木慶太騎手は私が教官になって最初に教えた世代の一つ上になる18期生だったが、たしか卒業はできたが免許の合格が1年遅れて、デビューは私の教え子になる19期生と同じタイミングになった。そのことは覚えているよ。
また、2月1日付けで引退となった大江原比呂騎手について。
女性騎手の斤量面の特典は大きいし、それが今の女性騎手の活躍の助けとなっていることは確か。ただ、大江原比呂騎手にとってはそれが重荷になってしまったようだ。
そして、少し驚いたのは小林勝太騎手が騎手免許の更新で不合格となったこと。ほとんどの場合は試験といっても形式的に近いものだし、不合格で騎手免許失効という例は記憶にないが、今回は今までと事情が違うからね。
昨年はそれに関連して引退した騎手たちもいたが、新たにデビューする騎手たち、そして現役で頑張る若手騎手たちには、今年は悪いニュースで世間を騒がせることなく頑張ってもらいたい。
元教官・蓑田が厳選!
日曜一番【C.ルメール】
今年は年始に休んでいたり、インド遠征があったりで、まだ9勝、リーディング14位という位置にいるルメール騎手。
来週もサウジアラビアに遠征するため、フェブラリーSなどには騎乗しないとのこと。例年のようにリーディングの最上位に上がってくるのにはもう少し時間が掛かりそうだね。
また、聞くところによると今年は1日の騎乗数に制限を設けているそうだね。確かに、今年は1日の騎乗数が最大でも7鞍で、ほとんどの日は6鞍までに収まっている。
数多くの騎乗依頼の中から1日6鞍程度を厳選しているとすれば、勝率などは今まで以上に上がってくるかもしれないよ。
土曜日は7戦5連対で、クイーンCをエンブロイダリーで快勝。やはりレースに名前があれば見逃せない存在だ。
そのルメール騎手、日曜日は京都記念のチェルヴィニアに騎乗する。これは相手関係を考えても負けられないし、今年の競馬の主役として期待を抱かせるような競馬を見せて欲しい。
日曜日の京都はやはりチェルヴィニアを含めて6鞍だけ。どれも有力だが、1Rチュウワチーフや9Rヤマニンアドホックはルメール騎手への乗り替わりでレースぶりがどう変わってくるか興味深いところだね。
共同通信杯は今年も少頭数で、目先の馬券というよりはクラシックに向けた力関係を見極めたい。先週のサトノシャイニングのような抜けた勝ち方をする馬がでてきてほしいね。
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
京都1R | ダ1900m | チュウワチーフ | A |
京都4R | ダ1400m | ナリノエンブレム | B |
京都6R | 芝1600m | アルピノ | B |
京都9R | 芝2000m | ヤマニンアドホック | A |
京都10R | ダ1800m | テリフィックプラン | A |
京都11R | 芝2200m | チェルヴィニア | A |
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共同通信杯・3つの好走ポイント
【1】前走上がり3F1位馬が中心
前走上がり3F1位 [7-3-3-28] 連対率24.4% 複勝率31.7%
過去10年で7頭の勝ち馬が前走で上がり3ハロン1位をマークしていました。
明け3歳馬同士の一戦となるため、スローペースからの上がり勝負になりやすいということもあるのでしょう。東京の長い直線でどれだけ速く、長い脚を使えるかが重要なポイントと言えそうです。
【2】前走・東京組が高確率
前走東京 [4-3-3-13] 連対率30.4% 複勝率43.5%
東京スポーツ杯2歳S組が[1-0-2-3]、百日草特別組[1-0-0-1]、セントポーリア賞組が[0-2-0-0]の他、新馬戦勝ち直後の馬でも[2-1-1-1]と馬券に絡んでいます。なお、前走東京組でも芝1600mを使っていた馬は[0-0-0-5]と結果が出ていません。
【3】底を見せていないノーザンF生産馬
ノーザンF生産馬 [6-6-6-22] 連対率30.0% 複勝率45.0%
春を占う一戦ということもあり、やはりノーザンファーム生産馬が強いレースとなっています。過去10年、全ての年で1頭以上が馬券に絡んでいます。
中でも高確率と言えるのは、キャリア1戦馬[3-2-2-3]、前走G1組[0-3-0-2]。なお、社台ファーム生産馬は過去10年で[0-1-0-9]と不振。
過去の傾向から好走馬の共通ポイント
データが導き出した勝負買い目と隠れ穴馬とは?