元教官・蓑田早人の蓑田塾
ルーキーがデビュー!初勝利を掴むのは…!?
こんばんは。蓑田です。
先週はサウジアラビアで日本馬が4勝の活躍。特にサウジカップのフォーエバーヤングの走りは、皆さんも感じたと思うが、凄まじいものだった。
今や、世界の矢作とともに世界の瑠星と言ってもいいくらい海外で結果を残している坂井瑠星騎手。このコラムが始まったときにはまだG1も勝っていなかったというのが信じられないくらいだよ。
そして、日本で行われた国内のダート王決定戦フェブラリーSはレイチェル・キング騎手が騎乗したコスタノヴァの勝利となった。
こちらは概ね強い馬が順当に力を出し切った形で、後ろから進めた馬や地力で見劣る馬にはチャンスが少なかったね。
さて、今週からは3月の競馬になり中山と阪神に開催替わり。日曜日は中山記念とチューリップ賞が行われる。
中山記念はシックスペンスとソウルラッシュの争い。シックスペンスはダービーこそ負けているが、それ以外は全勝。この世代でも上位の力を秘めている。ソウルラッシュも距離は問題ないんじゃないかな。
チューリップ賞は阪神JF2着のビップデイジーが中心になるが、この世代の牝馬戦線は人気になった馬がことごとく敗れているように、混戦のままこの時期を迎えている。実績のない馬、キャリアの浅い馬でも底を見せていないタイプは怖いかもしれないね。
元教官・蓑田が厳選!
日曜一番【上里直汰】
今年は7人の新人騎手がデビューを迎える。女性騎手の谷原柚希騎手や和田竜二騎手の息子である和田陽希騎手が最初は注目されるのかな。
この世代とはもう直接的な関わりはあまりなくて、学校から話を伝え聞く程度だが、そこまで技術的に抜けた存在というか、活躍間違いなしという評価の騎手はいないそうだ。
とはいえ、デビュー前は不安の方が大きかったという田口貫太騎手が活躍したり、同じようにあまり目立つ存在ではなかった高杉吏麒騎手が勝利数でトップになったりと、学校での評価とデビュー後に活躍できるかどうかはまた別。
本人が実際のレースの流れに対応できるか、騎手としての生活に早く順応していけるかというところもあるし、田口や高杉もそうだったが、最初は師匠の厩舎を始め、周りの支えも大切になってくる。
今年は全体的に若い調教師のところに所属しているのが目に付くところ。
栗東の3人はそれぞれ厩舎のレベルが高いので期待できそうだし、美浦の方も、加藤士津八調教師、田中博康調教師は騎手時代に苦労してきたからね。しっかり支えてくれるんじゃないかな。
土曜日は上里直汰騎手の4着が最高だったようだね。その上里騎手、日曜日は7人のうち最多の6鞍に騎乗し、そのうち4頭が加藤士津八厩舎の管理馬。どれかチャンスがあるといいが。
阪神では森田誠也騎手が斉藤崇史厩舎の「ヤマニン」の2頭に騎乗。これも初勝利のために用意していた馬と聞いたが、その期待に応えられるだろうか。
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
中山1R | ダ1200m | ベールドゥフィーユ | B |
中山2R | ダ1800m | リョウランナイト | B |
中山3R | ダ1200m | シヴァガミ | C |
中山5R | 芝2200m | ハクサンハナビ | C |
中山8R | ダ1800m | スペイドアン | B |
中山12R | ダ1200m | ハクサンアイ | B |
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中山記念・3つの好走ポイント
【1】若ければ若いほど良い
4歳 [4-4-5-17] 連対率26.7% 複勝率43.3%
5歳 [4-4-1-24] 連対率24.2% 複勝率27.3%
年齢別成績を見てみると、4歳、5歳が優勢。4歳馬のうち、前走1番人気馬は[2-2-0-0]、前走2番人気馬は[2-1-4-1]の高確率。今年の4歳馬2頭、エコロヴァルツとシックスペンスはともに前者に該当しています。
【2】馬券対象の約半数が前走G1組
海外(全て香港)を含め、前走G1組が[6-4-5-32]。馬券対象馬の半数を占めています。前走人気、前走着順も問いません。凡走馬の巻き返しにも注意が必要です。
また、近年は中山金杯組も好調で、18年以降は[3-1-1-3]。昨年はマイネルクリソーラが13番人気ながら5着と健闘していました。
【3】中山コース適性も重要
18年、19年と連覇したウインブライトは中山コース[5-2-0-3]の中山巧者。14年3着、15年2着、17年3着と3度馬券対象になったロゴタイプは、朝日杯FS、スプリングS、皐月賞と中山重賞3勝の実績がありました。
中山重賞での好走歴は加点材料と考えていいでしょう。
過去の傾向から好走馬の共通ポイント
データが導き出した勝負買い目と隠れ穴馬とは?