うまスクエア

日本で唯一の千直重賞アイビスサマーダッシュ(新潟・芝100m)は、人気を承知でチェイスザドリームのレースぶりに注目していただきたい。

満を持して新潟芝1000mに使った前走の韋駄天S1着時は、当時騎乗した丸山騎手が「(初めて)芝の走りは全然問題なく、1000mの距離もピッタリでしたね。ただ、最後は少し止まり気味だったので、1200mだと持たないかもしれません」と“千直専用機”を強調。

この中間は同条件のアイビスSDを目標に勝負仕上げを施されており、1週前追いの栗東坂路では4ハロン49秒1の猛時計を馬なりで叩き出したほど。

調教に騎乗した坂井瑠騎手も「直線1000mを想定して追い切りました。あまりにも動き過ぎて早めに突き抜けてしまい、全然併せ馬にならなかったくらい。重賞を勝てる力がありますし、あとは外目の枠に入ってくれば良い結果が出せると思います」とキッパリ。

2019～21年のアイビスSDで3年続けて連対したライオンボスも、当時はダート1000mの条件馬で芝初勝利は新潟直線芝1000m。その後は韋駄天Sを圧勝して千直競馬の申し子と呼ばれるようになった。

チェイスザドリームも条件戦時代はダ1000mでは2戦2勝。千直競馬でこそ能力をフルに発揮できるタイプで、スピードを生かした押し切りに期待だ。