元教官・蓑田早人の蓑田塾
なかなかできない経験を生かして…
こんばんは。蓑田です。
春のG1の幕開けとなった高松宮記念。今年こそはと期待していたナムラクレアは3年連続での2着となった。
ルメール騎手とのコンビで臨んだ今年もレース内容としては何もまずいところはなかったが、またも自身より強い馬が1頭いたという感じかな。
そのナムラクレアを今年破ったのがサトノレーヴ。馬自身の成長に加え、モレイラ騎手の完璧な騎乗もあってのG1初制覇となった。
先週のモレイラ騎手はサトノレーヴだけでなく、土日で6勝の圧倒的な活躍だった。彼の凄いところは、来日初週でほとんどがテン乗りの馬なのに、レースに行くとしっかりその力を引き出す騎乗ができること。
おそらく追い切りに乗ることも少なく、レース当日に初めて跨るという馬も少なくないだろう。厩舎の助手や以前乗っていた騎手から馬の話を聞くにしても、通訳などを介すと上手く伝わり切らないこともある。
それでもこれだけ結果を残し、むしろ今まで乗っていた日本人騎手よりも馬のことを理解してその能力を発揮させているように見えるのは流石としか言うほかないね。
ちなみに、普通の騎手の場合は乗り替わり、初騎乗という時には、やはり厩舎の調教助手さんにアドバイスを受けることが多いかな。
なぜかというと、助手はレースごとに上がってきた騎手から結果やレース内容について聞き、どんどんその馬に関する個性や癖などの認識が蓄積されていくんだよ。
だから、「A騎手はこう言っていたけど、次の乗ったB騎手はここが気になったと言っていた。だから今回はここを意識して乗ってくれ」とC騎手に伝える、なんてことができるんだ。
あとは、ジョッキー同士で直接やり取りをすることもあるね。モレイラ騎手は別格だが、やはりレースで良い結果を出すためには、色々な形で馬の個性を把握しておくことが大事だ。
元教官・蓑田が厳選!
日曜一番【坂井瑠星】
今週は大阪杯。そしてその前にドバイで日本馬が7つのレースに出走する。
まずは大阪杯から。今年は上位拮抗の好メンバーで、ステレンボッシュ、ベラジオオペラ、シックスペンス、ジャスティンパレスら上位人気馬が総崩れという可能性は少ないだろう。
ただ、敢えて穴で狙ってみたいと思っている馬が2頭いる。それがソールオリエンスとエコロヴァルツ。
ソールオリエンスは京都記念の後にもレース内容についてここで話した馬だが、やはり京都記念は不完全燃焼。
後に聞いたところでは、川田騎手はチェルヴィニアが抜け出す前提でレースプランを組んでいたので、アテが外れて仕掛けや進路取りに失敗したそうだ。決め打ちのような競馬に見えたのはそういうところだったのかもしれないね。
今回は松山弘平騎手に乗り替わるが、乗り難しい馬ではないので初騎乗という点は関係ないだろう。今回はもっと反応も良くなるだろうし、早めに動く競馬をしてもらいたい。
エコロヴァルツは中山記念がシックスペンスとハナ差。クラシックでも差のない競馬を続けてきた馬でもあり、今回のメンバーに入って人気の盲点のような立場になっているのが狙いたいポイントになる。
ドバイは馬券発売のある4レースを中心に、非常に高レベルなメンバーが揃った。今年に関してはとにかく勝てるだけ勝ってもらいたいという気持ちだね。
特に注目しているのは、やはり矢作芳人厩舎。フォーエバーヤングとシンエンペラーはサウジからの連勝を狙う立場で、堂々たる主役という扱いになる。
そして、矢作厩舎は常に世界を見ているのだな、と感心させられたのがドバイゴールデンシャヒーンのアメリカンステージ。この馬は3歳馬なんだね。
日本の競馬関係者でも、このレースなら3歳馬がこの時期に古馬と戦えるということを知っていた人はそれほど多くないかもしれない。だが、矢作厩舎は新しい挑戦としてこのレースを狙っていたのだろうね。
結果が出るかどうかは別として、日本のホースマンとして先んじてこういう挑戦をしてくれることが、日本の競馬をさらに進歩させることになる。今の矢作厩舎がこれだけの結果を残しているのも納得だよ。
坂井瑠星騎手も、チーム矢作の一員として他のジョッキーにはなかなかできない経験をさせてもらっているのが本当に素晴らしいこと。こちらもドバイでさらなる活躍を期待したいね。
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
ドバイ5R | ダ1900m | ドンインザムード | B |
ドバイ8R | 芝2410m | シンエンペラー | A |
ドバイ9R | ダ2000m | フォーエバーヤング | A |
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大阪杯・3つの好走ポイント
【1】500kg以上が好成績
500kg以上 [6-4-4-24] 連対率26.3% 複勝率36.8%
500kg未満 [4-6-6-88] 連対率9.6% 複勝率15.4%
馬券対象馬の数ではほぼ同じですが、率ベースでは大きな差が出ています。馬券対象になっているのは前走4番人気以内の馬[5-3-4-15]だけで、前走5番人気以降の馬は[0-0-0-9]。
【2】とりあえず関西馬だが…
関東馬 [0-2-2-36] 連対率5.0% 複勝率10.0%
関西馬 [10-8-8-76] 連対率17.6% 複勝率25.5%
馬券対象になった馬のほとんどが関西馬。関西馬でレース当日1~2番人気に限ると[6-2-2-3]で連対率61.5%、複勝率76.9%と非常に高確率となっています。
【3】先行力が超重要
内回りの2000mという舞台であること、例年、A→Bコース替わり1週目ということもあり、先行力が重要なレースとなっています。G1に昇格してからの過去8回、4角5番手以内だった馬が[8-6-4-30]。勝ち馬の全て、2,3着馬の半数以上を先行勢が占めていることが分かります。
過去の傾向から好走馬の共通ポイント
データが導き出した勝負買い目と隠れ穴馬とは?