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【オールカマー】人気薄でもバンバン好走!「最新トレンド」から浮上した注目の1頭


今週は第70回を迎えるオールカマー(G2、中山芝2200m)が行われます。時代が移り変わればレースの性質も変化するもの。1980~90年ごろまではジャパンカップの出走切符を賭けた招待競走として、地方所属馬も活躍していたレースでした。

ところが馬場の高速化や中央馬との力量差が広がると地方馬の参戦が激減。また中山芝2200mという舞台も天皇賞・秋(G1、東京芝2000m)を見据える馬たちにとっては条件が合わず、近年は少頭数で行われることも珍しくありません。

そんな状況に変化した近年のオールカマーで活躍が目立つのが『牝馬』です。

▼オールカマー 性別成績(過去5年)
牡/せん[2-3-4-41]複勝率18.0%
牝馬  [3-2-1- 7]複勝率46.2%

22年1着 ジェラルディーナ(5人気)
22年2着 ウインキートス(7人気)
21年1着 ウインマリリン(2人気)
21年2着 ウインキートス(5人気)
20年1着 センテリュオ(5人気)
20年2着 カレンブーケドール(2人気)

近年はアーモンドアイなどを筆頭に男勝りの女傑も珍しくないとはいえ、直近5年で好走した牝馬に力量が突出している"名牝クラス"は1頭もいません。これは少数精鋭の勝負馬が狙って参戦している裏返しと言えます。

オールカマーで牝馬の活躍が目立つ理由は、『レース条件と間隔』でしょう。

京成杯オータムハンデのときも詳しく解説したとおり、秋に行われる古馬の牝馬限定重賞はエリザベス女王杯(京都芝2200m)を筆頭に府中牝馬S(東京芝1800m)、ターコイズS(中山芝1600m)と合計3レースしか組まれていません。

つまり芝の中距離タイプの牝馬には、そもそも牝馬同士で走れる前哨戦が存在しないのです。

こうなると芝2200mを得意とする牝馬を管理する関係者にとって、本番のエリザベス女王杯と同距離で行われるオールカマーは魅力的なレースに変貌を遂げます。エリザベス女王杯まで中6週と比較的調整しやすい間隔なのも大きな魅力ですね。

特にステップレースに使わずG1へ直行するケースが激走した近年は、トップレベルの牡馬はまずオールカマーにはほとんど使ってきません。

先日の京成杯AHを快勝したアスコリピチェーノと同様、オールカマーも牝馬の取捨が重要なカギを握ります。紅一点での出走となるサリエラです。

昨年は1番人気で7着に敗れた新潟記念からエリザベス女王杯に向かい、6着に敗れました。当時は酷暑と調整中にザ石で歩様が乱れた影響が尾を引き本調子を欠いていただけに、今年は本番を見据えてオールカマーをステップレースに選んだのは理にかなっています。

涼しい時期を待ってトレセンへ帰厩したことで調教でも素軽い動きを披露していますし、牝馬の活躍が目立つオールカマーでは注目の1頭となりそうです。
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■境征勝
元調教師。出走させる側の視点から、陣営の思惑をズバリ見抜く眼は秀逸!夏競馬も、小倉2歳S・小倉記念などなどヒット連発!

オールカマーにも、馬券のカギを握る激走候補を発見!この1頭は絶対に見逃せないぞ。
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