1400mより1200mでしょ?
コパノキッキングは買えるのか!?


突然ですが皆さん、レースを予想するときに「陣営のコメント」って参考にしてますか？まあ、マイナス要素はほぼ書いていないわけですが(苦笑)、馬券検討にものすごーく役に立つことがあるんです。

今週の根岸ステークス(G3)、やはり注目はコパノキッキングでしょう。前走のカペラSで藤田菜七子騎手が重賞初勝利を挙げた馬ですし、去年の勝ち馬ですからね。

その去年のレース後、マーフィー騎手(今年も騎乗)が「1200がベストかな～」なんて言っていたのを覚えていますか？このコメントを聞くと「距離が1600mに延びるフェブラリーSでは厳しいだろう」と予測できますよね。そのとおり、結果は5着でした。

そもそもこの馬、基本的には1200m向きなんです。これまで1200mは【6-1-1-0】ですけど、1400mでは【1-2-0-1】と、ちょっと成績が落ちます。陣営もベストは1200mだと思っているから、出走回数にも差があるんでしょう。

1200m戦の中で最も好内容だったのが、浦和で行われたＪＢＣスプリントです。当時は地方の快速馬・ノブワイルドが前半3ハロン34.1秒という、浦和ではとんでもなく速い“超”ハイペースで飛ばして行きました。

そもそもノブワイルドは、中央には存在しない超短距離の900m戦でも対応可能なスピードを持っていて、そんな馬が中央の一流馬相手に全力ダッシュを決めたんだから、とんでもないハイペースになりますよね。

このＪＢＣスプリントのレース上がりは38.4秒。実に前半と後半で4秒以上の差が出るほどの、いわゆる“後傾ラップ戦”。某テレビ局で開催されている『オール●ター感謝祭』でやってるミニマラソンを思い出してみてください(知らない方はゴメンナサイ)。スタートから猛ダッシュしている芸人さんが『心臓破りの上り坂』でパッタリ止まります。後傾ラップ戦というのは極端な話、そういうことです(笑)。

コパノキッキングはそんな猛ダッシュについていって、なおかつ早めに抜け出しての2着。もう最後に差し馬に交わされてしまったのは仕方ないでしょう。むしろ前々につけながら粘り込んだ内容を褒めるべきなんです。

ということで、この馬の得意分野は1200mのスピード比べでしょう。直線の長い東京だとキレる差し馬が一気に来るでしょうし、去年のように楽な競馬にならない可能性もありますよね。まあ能力は上位ですし、去年も勝たせたマーフィー騎手が今年も乗るので、一応の有力馬という感じです……。

馬券は「コパノキッキングの評価をどうするか」という点を含めて、しっかり考えていきたいですね。でもやっぱり、好配当を手にするためにはイイ穴馬が欲しいところです。

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