関西事情通チョッといい話
ここは、なんとか自らの手で。志願の騎乗!
今週末から2月に突入。早くも、GIシーズンの到来を感じさせる番組が始まる。
今週の重賞は、東京では勝ち馬にフェブラリーS優先出走権が与えられる前哨戦、根岸S。そして京都では、優先出走権は与えられないものの、高松宮記念に向けた重要なステップレースとなるシルクロードSが行われる。
厳寒時期のハンデ重賞とは言え、高松宮記念とともに施行時期が移設されて以降、トロットスター・ファイングレイン、そして近年でもファインニードルが本番も連勝、ビッグアーサー、セイウンコウセイなどがここをステップに栄冠を勝ち取り、その年の高松宮記念は勝てなかったものの、ロードカナロアやストレイトガールといったスプリント界を席巻した名馬も輩出している注目の一戦。
今年も、ほとんどの馬が本番の高松宮記念を目指して参戦してきている。そんな中で注目してみたいのは…
前走のタンザナイトSの時にも取り上げた
ジョイフルに今一度注目してみたい。
ブリンカーを着用してから決め手に研きがかかり、準オープン、そしてオープンも勝利と軌道に乗ってきた。
そのタイミングから騎乗してきた川又騎手。昨夏の中京から5戦続けて騎乗、特に前走は、前残りの競馬を鞍上川又騎手がジョイフルの決め手を信じて終いを活かし、見事な差し切り勝ちを演じた。
今回はいよいよ重賞挑戦、勝てば高松宮記念への参戦も現実的になってくる。
ところが、川又騎手が2週間ほど前の1月16日の調教で落馬し負傷、骨折(骨折と言っても折れたわけでは無くヒビが入った)してしまい戦線離脱してしまった。
ゆえに、一旦は今回の鞍上にはシュタルケで決まり、1週前追い切りで跨っていた。
しかし、川又騎手としてみれば思い入れある1頭、その馬が初重賞挑戦ともなれば「なんとか自らの手で!」と思うのは当然のところ。
この馬に乗る為に、2週間は競馬に乗らずも治療に専念し、今週の火曜日に調教で跨りアピール。医師の診断書も出て(診断書が出なければ騎乗できない)GOサインとなり、何とか騎乗することが叶った。
そんな経緯があるだけに、好結果となれば評価はされるものの、もし悪い結果となった場合は非難される可能性もあるが、それを承知の上で騎乗、その思いは応援したくなるというもの。
この馬の思い入れがあるとは思うが、本人としても勝てば初重賞制覇、そしてGIでの騎乗チャンスが巡ってくる可能性もあり、ぜひとも頑張って欲しいところだ。
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