谷中公一のソコまで聞いちゃう!?[2011年10月06日対談記事] 2ページ/3

水口:同窓生より、先生に囲まれちゃいました(笑)。競馬学校に入ってからも、先生が連絡をくれていたというのもあったので。

谷中:良い先生だね。で、先生たちとの話が終わったあとに、昔好きだった子とイイ感じになったり、っていうのはなかった(笑)?

水口:ないですよ(笑)。驚いたのは、昔好きだった子と会っても、何も思わなくなっちゃったんですよね。なんか周りが子供に見えてしまって、合わないなあと感じるようになりました。

谷中:へー。まあ、ジョッキーになると、キレイな人と会う機会も増えるからね。

水口:そうですね。それから僕の好みも変わったっていうのもありますね。

谷中:どう変わったの?

谷中:昔はキャピキャピしている感じの子が好きだったんですけど、今は清純そうな人が良くなってきました。

谷中:そうなんだ。でも水口って、よく見ると結構カッコいい顔をしているし、モテるでしょ?

水口:いえ、モテないです。

谷中:自分から告白しないの?

水口:向こうから言ってくれると助かるんですけどね。基本、高校時代も、あまりしゃべらないタイプでしたし、自分から話すのは苦手でした。

谷中:えー、そうなんだ。話しやすいと思うけどね。

水口:そうやって僕自身が話しやすいタイプと思われたのか、学校に行っているときも男子女子関係なく、よく話しかけられはしましたけど、自分から話すのは難しかったですね。

それに比べ谷中さんは……。

谷中:俺は昔から老若男女関係なく、社交的だったよ(笑)。水口も凄く人当たりが良いから、ちょっと声をかければすぐに彼女が出来るよ(笑)。

水口:いやー、ナンパとか出来ないですよ(笑)。でも僕はまだモテ期が3回残ってますから。これから期待します。

谷中:イケメンだし大丈夫だよ。(資料を見ながら)このJRAのホームページの写真を見ると、ぼくとつとした感じだけど、雰囲気が変わったんじゃない?

水口:そうなんです。よく、顔つきが変わったとは言われます。

谷中:輪郭もプックリしてたのが、シュッとしてきたしね。なんか目もパッチリしてきたし…、あれ?鼻の形も違うような…。もしかして…、イジッちゃった(笑)?

水口:やってません(笑)。でも僕としては、変わった自覚は無いんですけど。

谷中:何か精神的に変わったところはないの?

水口:騎手になって当初は、やんちゃなこともやりたいなという願望がありましたけど…。

谷中:やんちゃって、どんなこと?

水口:たくさんの女の子と仲良くしたり。でも自分には合わないですね。無理なことはしないで、自然体で自分のやりたいようにやりたいです。それに、今年からフリーになりましたから責任もありますし…。それは大きいですね。

谷中:その自覚が大きいから、顔つきも変わってきたのかな?


水口:そうなんですかね?今まで、ジョッキーになる前も、あまり責任とか考えたことがありませんでしたからね。

谷中:なんか行動で変わったことはある?

水口:特別、行動で変わったことは無いと思いますが、心がけていることは、今まで以上に自分の素を出していきたいということですね。装って好きになってもらうのは嫌ですから。自分の素を分かってくれる人と、長く付き合っていきたいです。

谷中:さっきも話しかけられやすいと言ってたけど、水口は明るくて付き合いやすいよね。

水口:明るいとは言われますね。大事なところでは深く考えますが、基本、何かあっても、ちょっと考えたら次に進もうと思いますし、切り替えは割と早いです。

谷中:なにか悩み事があったら、水口に相談するといいかもね。俺の方が年上だけど、悩みがあったら水口のところに駆け込むわ(笑)。

水口:僕にも悩み事もありますが、素である明るさと笑顔で行きたいです。

谷中:素晴らしいねえ。でも、自分を明るく保っていくっていうのは大変だよ。本当は悩みを気軽に話せる騎手仲間がいればいいんだけど、騎手って、やっぱり一匹狼だからね。

水口:はい。

谷中:もちろん、一緒に出掛けたり、仲良く話したりする騎手の友達はいるけど、悩みを話せるような、本当の親友というのはいなかったし、作らないようにしてたよ。そういう弱みを見せたくなかったしね。俺も騎手時代に苦しいときがあったけど、結局、自分で解決するしかないんだよね。

水口:僕も1年以上騎手をやって、一番厳しいのはメンタル面であることが、少しずつ分かってきました。これから、もっともっと困難なこともあると思いますけど、必ず乗り越えて、苦しいときこそ、明るくしていきます。

谷中:そう、印象は大事だから、若い人は明るくないとね。声をかけられやすいというのは大事だから。まあ一流になってからは、ムッツリしてもいいけど(笑)。

谷中 公一

1965年長野県生まれ。1985年、美浦の阿部新生厩舎の所属騎手として騎手デビュー。JRA通算成績145勝(うち障害3勝)。初騎乗は1985年3月10日にヤノリュウホウ(8着)。同年6月15日イチノスキーで初勝利。現役中に騎手生活の厳しい現実を綴った著書「崖っぷちジョッキー」を発表。現在は天間昭一厩舎の助手として活躍中。同厩舎ではレッツゴーキリシマやクラウンロゼなどを担当した実績もある。またその傍らドッグガーデン「WANだら~」経営者としても手腕を発揮している。

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