東大名誉教授が射抜くワイド1点

[2026年3月8日]

【弥生賞】そろそろ桜の花見も気になるが…

メロディーレーン(牝10歳、父オルフェーヴル)は、338キロでJRA史上最少馬体重の勝利記録をもつ「アイドルホース」だった。彼女が3月4日、初子を出産したとのお目出度い知らせがあった。栗毛の牝馬で、父はイギリス産馬ベンバトル(牡12歳)であり、G1を3勝しており、今年が産駒の初年度である。最少馬体重の母にしては40キロ近くで大きめに生まれてきたというから、繁殖馬としての母の今後に期待できると関係者を喜ばせているらしい。

2年後の夏、2歳馬の新馬戦に参戦したとしたら、どんなときめきがあるのだろうか。今から胸の高まりを感じるのだから、やはり競馬は止められない。

さて、この2月末で、三鷹にあったオフィスを閉めたので、調布にある自宅で仕事することが多くなった。それにメールアドレスも変更したので、なんだかんだと混乱しているらしい。そのせいか、旧「青夷」の競馬仲間から今週は一本も来ていない。とうとう見捨てられたかという懸念もあるが、まあそれも人生だろうという気がしないでもない。

毎年のように弥生賞が訪れると、いよいよクラシックシーズン到来の感がある。今年は唯一の重賞勝ちのある⑥アドマイヤクワッズが人気だが、たしかに勢いにのる坂井瑠星騎乗で3着までははずすまい。もう一頭となると、⑤タイダルロックと④ライヒスアドラーが気になるが、ここは若気の3歳戦、まだ幼いところがあっても成長の潜在力を感じさせる⑧バステールを狙ってみたい。馬券上の相性が悪い川田騎乗は不安だが、それは競馬そのものとは無関係なことと割り切って期待してみる。そろそろ桜の花見も気になるが、馬券を当てて笑って飲みたいものだ。


フェブラリーS
⑥-⑧ ワイド1点で勝負する
⑥-⑧ 2頭軸、3連複総流しで遊ぶ


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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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