東大名誉教授が射抜くワイド1点

[2026年5月10日]

【NHKマイルC】何が飛んでくるか分からない!期待膨らむ若馬の戦い

長距離の天皇賞(春)はなんとしても淀競馬場の現場で見たいもの。少し無理して3泊4日で京都に行った。観光地は英語のみならず外国語ばかりが聞こえてくるが、さすがに競馬場は日本語だらけでいささか安心した。

それにしても最後のハナ差の勝負は、まったく分からなかった。近くにいた者たちは⑮ヴェルテンベルグの勢いがよかったから多勢が⑮が勝っていると思っていたらしい。だが、長い判定の結果は⑦クロワデュノールの勝利と知って、私自身はホッとした。

というのも、ここで勝てないようでは、同馬の凱旋門賞再挑戦もありえないと思っていたからだ。決して長距離が得意ではないのだろうが、それでも勝つという力強さを見せてほしかったのだ。ともかく、今のところ日本最強馬として世界の大レースに挑んでもらいたい。それとともに2着馬ヴェルテンベルグが最後に見せた末脚の凄まじい切れ味は、これこそ真正のステイヤーだという印象だった。今後目を離せない馬の登場である。

吉祥寺の居酒屋「青夷」が店を閉めて、このところ諸兄の顔を見ていない。もっぱらメールのやりとりですましている。でも、天皇賞(春)の予想で、旧マスター・ジュンが⑮を本命にとりあげていたのは素晴らしかった。どこで気づいたのやら、あれこそ穴予想の醍醐味というやつだ。

気を取り直して、NHKマイルで誰かに迫力ある予想を見せてもらいたいものだ。稿撃機関銃のヤマさんは、人気の有力馬にはいずれも不安材料があり、⑦は使いすぎ、④と⑪は惨敗しすぎとして軽視するらしい。穴人気でも⑰ロデオドライブは左回り巧者と信じて絶好の狙い目とか。相手本線に、末脚鋭い⑩エコロアルバと⑯アスクイキゴミ、ひょっとしたら⑪アドマイヤクワッズを狙って、馬連3点を厚く、3連複・3連単でいくらしい。

ギャンブル狂師ミノ先生は、前走朝日杯で大外から4着した⑩エコロアルバを狙うという。穴党専科の旧マスター・ジュンは、人気薄の⑭バルセシートが後方から飛び出してくるのを期待するらしい。

さてさて、末脚比べなら、全5戦すべて33秒台で上がっている⑧ローベルクランツが堅実そうだが。地味なのか今一つ人気になっていないのがいい。もう1頭は、やはり東京コースで最後方から全馬を抜いたサウジアラビアRCの勝者⑩エコロアルバが同じコースで再現してくれそうな気がする。まだ3歳の若馬だから、何が飛んでくるか分からないから、3連複も期待がふくらみそうだ。


NHKマイルC
⑧-⑩ ワイド1点で勝負する
⑧-⑩ 2頭軸の3連複総流し16点で遊ぶ


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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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