東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2025年4月19日]

【皐月賞】現物のお宝を買うに相応しい器

馬券の買い方が便利になったのは、かれこれ40年ほど前に電話投票が始まってからだ。それまでは、競馬場か場外馬券場に行かなければ馬券が買えなかった。最近ではネットで買うことが多いから、逆に手元に記録が残りにくい。

今から20年前の春先、若駒Sをテレビで見ており、ディープインパクトの勝ち方に衝撃を受けた。最後方から最後の直線に入ると、すべての馬をいとも楽々と抜き去って圧勝したシーンはすっかり目に焼きついてしまった。「これは三冠馬の器の馬だ」と直感したから、皐月賞の単勝馬券100円を買っておいた。それから、ダービーも菊花賞も単勝馬券を買っておいたから、私は同馬の三冠馬券(単勝)を今でも持っている。私の競馬関連グッズの宝ものである。

大事なことは、この皐月賞で単勝馬券の現物を買っておくかどうかという見極めである。ダービーからでは遅すぎるのだ。今年は、昨年末のホープフルSの圧勝ぶりを見たときから、クロワデュノールは三冠馬になりうる器と思うようになった。問題はネットではなく、競馬場か場外馬券場で現物の単勝馬券を買うかどうかということである。歳のせいで面倒な気もするが、明朝の気分次第では、府中競馬場か新宿場外まで出かけていくつもり。

いよいよ牡馬クラシック第1弾の皐月賞は、口撃機関銃ヤマさんによると、前走が重賞組かオープン特別組かで、さらに2着以内は必須であるらしい。⑩クロワデュノールの強さは充分わかっているつもりだが、5戦2勝・2着3回の堅実馬⑤ジョバンニを狙うという。相手本線は⑩は当然としても、なんと⑦フクノブルーレイクを引っぱり出すというからすごいぞ。なるほど6戦全3着以内は注目に値するではないか。追加登録料200万円を払っての参戦というから、その心意気を買うらしい。単勝・馬連・3連複・3連単でまとめるという。

ギャンブル狂師ミノ先生は、⑩は当然として、これもなんと⑬アロヒアリイを狙うらしい。弥生賞の末脚は最後方からの追い上げで光っていたという。⑩-⑬の馬連・ワイドの1点勝負とは、これもすごいぞ。穴党専科のマスター・ジュンも、皐月賞はCコースが初使用で荒れていない内を逃げられる2戦2勝の人気薄⑧ジーティーアダマンで狙うという。これもすごいの一言。

さて、⑩クロワデュノールの勝利を確信している老人だが、もう1頭はヤマ狙いの堅実馬⑤ジョバンニがやはり安心できる。ホープフルS2着後、皐月賞に照準を合わせて若葉Sを勝ったローテーションはとても頼もしい。同厩舎の人気馬⑯サトノシャイニングに騎乗せず⑤にまたがる松山騎乗も魅力的だ。


桜花賞
⑤-⑩ ワイド1点で勝負する
⑤-⑩ 2頭軸3連複総流し16点で遊ぶ

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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