東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2025年01月04日]

【中山金杯&京都金杯】伸びる伸びる末脚が夢馬券を呼ぶ!

高齢者になって大病をすると、考え方も生き方も変わる。長い間、「よく学び、よく遊べ」をモットーにしてきたが、昨年後半以降、今なお半病人になってみると「よく学び、よく休め」が大切だと思うようになった。

ここで「よく遊べ」とは、酒を飲みながら友人・知人と歓談することが大半だった。それもほとんど休肝日なしに何十年もやってきたのだから、身体が悲鳴をあげたのだろう。 今では「よく休め」で、なによりも十分な睡眠をとることに心がけている。

文筆の仕事はほどほどにして、軽い読書や映像観覧で楽しみ、夕食前にほんの少量の酒をたしなむ。これまで買っておいたが、読みもしない本や観もしないDVDが多量にあるから、けっこう楽しめる。それに、寝る前にお風呂で温まることにしたから、もう気分は最高である。

それにしても、競馬の馬券は「よく休め」にもなることを、あらためて発見し、やはり競馬は老後の趣味に最適なのだ。

ところで、金杯が二つ。正月休みで情報が伝わってこない。口撃機関銃のヤマさんも半病人らしいが、競馬となると健やかになるとか。中山金杯は、⑮クリスマスパレードの強さは弁えながら、絶好の狙い目として⑯ボーンディスウェイが自信の本命らしい。京都金杯も、⑮ドゥアイズに一目おきながら、人気薄の穴馬⑩セルバーグを狙うというから、新年早々、かなり気合が入っている。いつものとおり、馬連・3連複・3連単でいくらしい。

さて、待ちかねた金杯。寒さと体調に気をつかって、深大寺参りも控えたが、馬券の神々には愛されていると信じておこう。中山金杯はいつも末脚が良さそうな穴馬⑦マイネルモーントを狙ってみる。相手は堅実な実力馬⑮クリスマスパレードで仕方がない。

京都金杯は、距離伸びて末脚炸裂に期待して穴馬⑥マテンロウオリオンに賭けてみたい。相手は堅実な実績と武豊の技量を信じて、⑮ドゥアイズを狙ってみる。

新春の夢の一つでも当たってほしいものだ。


中山金杯
⑦-⑮ ワイド1点で勝負する
⑦-⑮ 2頭軸の3連複総流しで遊ぶ

京都金杯
⑥-⑮ ワイド1点で勝負する
⑥-⑮ 2頭軸の3連複総流しで遊ぶ

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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