東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2024年12月21日]

【有馬記念】ワイド1点買いの勝負師が狙うのはこの2頭!

古馬の秋三冠はクラシック三冠より難関だから、②ドウデュースには必ず実現してほしい。そう思っていた矢先、同馬の出走取り消しの知らせ。やはりどこかに無理があったのかと思う。それでも、今年のG1馬も多数参戦して混戦模様だが、ここはダービー馬か菊花賞馬かに期待したい。 

冬の中山は帰路が辛いから、テレビ観戦にしたが、本当は現場で見たいレースだ。でも、レースが終わったら、泣いても笑っても、すぐにベッドに倒れこめる自宅観戦の快適さにがすっかり身についてしまった。無敗の三冠馬ディープインパクトが先輩ハーツクライに僅差で負けたとき、重い足どりで半時間も歩いた失意の記憶は今でも切ない。

ともあれ、口撃機関銃ヤマはもともと⑥ローシャムパークが本命、相手本線が⑤ベラジオオペラと⑪ジャスティンパレスで、単勝・馬連・3連複・3連単でいくという。ギャンブル狂師のミノ先生は、金鯱賞の勝ちっぷりと安定性から?プログノーシスにして、軽量馬の①③⑦⑧⑬へ馬連とワイドでいくらしい。穴党専科のマスター・ジュンは⑬スタニングローズに注目、中山コースとの相性もいいし、ムーア騎乗で期待も高まるという

さてさて、ダービー馬①ダノンデサイルは菊6着でも5カ月の休養明け18㌔増だった。菊花賞馬になった③アーバンシックが休養明け2戦目だったことを思えば、どちらが有利か、迷うに迷う。だが、ワイド1点買いの勝負師なのだから、すぐに馬券は決まった。

勝負師などと誰も思ってくれなくても、五〇年以上も馬券を買ってきた自負心があるのだ。ここは、穏当にダービー馬と菊花賞馬で勝負する。かなり厚めの横典・ルメールのワイド1点勝負でいく。


有馬記念
①-③ ワイド1点で勝負する
①-③ 2頭軸の3連複総流し13点で遊ぶ


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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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