東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2024年8月17日]

【札幌記念】プログノーシス切りの結末は…

毎年のように競馬ファンは、このレースは最もG1に近いG2であると思っている。いっそのこと夏の唯一のG1として欧米の競走馬が洋芝の札幌に来れるようにしたらと思わないでもない。

なんとなくダレがちな夏競馬がここで盛り上がれば、天皇賞(秋)・JCの前哨戦としても面白いのではないだろうか。

ところで、このごろ、競馬の馬券のことで、馬や騎手との相性ということを考えさせられる。好きな相手なのに、その馬券を買うと、馬券にからんでくれないという不幸がおこる。

小生にかぎって言えば、川田騎乗の馬券との相性がきわめて不良なのだ。川田騎手は好きだし勝ってほしいと思っているが、私が買うとなぜだか馬券にからんでくれないことが多い。

今回の札幌記念も⑪プログノーシスは川田騎乗で1番人気必至。実績を見ても、買いたいのは山々だが、過去のトラウマだかジレンマだかが「止めたら!」とささやくのだ。

さて、お盆休みの夏休み絶頂期でも、吉祥寺の居酒屋「青夷」の競馬常連組に休みなどない。口撃機関銃ヤマは、どう屁理屈つけても⑪プログノーシスの実力にはかなわないとばかり、自信の本命らしい。相手本線も⑫ノースブリッジ、⑥トップナイフ、⑨ステラヴェローチェに絞り、馬連・3連複・3連単でいくらしい。

ギャンブル狂師ミノ先生は、8歳の高齢牡馬でもG2の鬼③ボッケリーニの堅実さに賭けるという。なにしろ全31戦中21戦が3着以内というからすごい。

穴党専科のマスター・ジュンは、新鋭の4歳馬⑥トップナイフを狙うという。なにしろ去年の3歳時にプログノーシスの2着だったという実績がある。⑥-⑪の馬連・ワイドと⑥⑪⑫の3連複・3連単でいくらしい。

さてさて、川田騎乗馬券との相性が悪い身だから、「買えば来ない」「買わなきゃ来る」で迷うところ。ここはきっぱり切ることにする。

今年の5歳馬は強いはずだから、G1馬の②ジオグリフが絶好調なら信頼できる。もう1頭は、調教状態がよさそうな昨年の2着馬⑥トップナイフを狙ってみる。

いさぎよく切り捨てた川田騎乗の⑪プログノーシスは、古代ギリシア語で「前もって知る」という意味。この予知馬は札幌記念の結末をもう知っているのだろうか、気になるところだ。


札幌記念
②-⑥ ワイド1点で勝負する
②⑥⑪ 3連複・3連単で遊ぶ


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【札幌記念】プログノーシス1強じゃない!?

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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