東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2023年11月18日]

【マイルCS】とんでもない人気薄よ飛び込んで来い!

人間社会はなにはともあれ男と女でなりたっている。ある分野でいかに優れた実績をあげても一個人としては男であるか女であるか、である。だから、有名人であれば、結婚や離婚がことさら話題になる。とはいえ、今日の新聞紙上で公表されたフィギュアスケートで第一人者だった羽生結弦さんの離婚が明らかにされたのには目を疑った。

あれ、つい最近 結婚したばかりではないか、とは誰もが思うだろう。公式の理由は「さまざまなメディア媒体での誹謗中傷やストーカー行為、無許可の取材や報道がなされている」ことから、自分も配偶者もその家族・親族も、守りつづけていくのが難しくなったということらしい。でも、私も離婚経験者であるからかもしれないが、いったい真相はなんだろうか、つい思ってしまうのだ。結婚発表からわずか一〇五日というから、ただ驚くしかない。

こちとら馬券でとんでもない人気薄の馬が3着以内に来て、驚くことがしばしばだが、今年のマイルCSはどうなるか。

口撃機関銃ヤマさんは紅一点の⑯ナミュールが狙いだという。前走富士Sは完璧な競馬で1着、古馬になって本格化した感があるとか。相手本線は⑨シュネルマイスターと①ソウルラッシュで、馬連2点が勝負馬券らしい。

ギャンブル狂師ミノ先生は、人気だが新京都コースでマイル勝ちの実績を買って、⑨シュネルマイスターと⑦エルトンバローズの2頭に期待するという。

穴党専科のひらめき馬券師のマスタージュンは⑥ダノンザキッドに注目しているという。一昨年・昨年と3着・2着と好走しており、ここまで人気が下がれば、ワイド・3連複で楽しみたいとか。

私は3歳馬の2頭のうち人気薄Mデムーロ騎乗の④エエヤンに期待する。休養明け2戦目の上積みが十分ありそうではないだろうか。もう1頭は、最内枠の①ソウルラッシュがモレイラ騎乗で経済コースをとって内から抜け出す姿を想像する。デムーロ=モレイラのラテン系騎手の活躍をお祈りしたい。


マイルCS
①-④ ワイド1点で勝負する
①-④ 2頭軸の3連複総流し14点で遊ぶ


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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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