東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2023年9月16日]

【ローズS&セントライト記念】リフレッシュ効果で連勝だ!

小学生のころまで熊本にいて、市立小学校を卒業すると、東京に来た。それ以後60年が過ぎて小学同級生とは会ったことがなかった。ところが、私が本を出したり、新聞や雑誌に記事を書いたり、たまにはテレビに出たりするものだから、いつか都合のいいとき熊本に来てもらえれば、それに合わせてクラス会を開きたいとの申し出があった。

小学同級生とは2度と会うことはないと思っていたが、せっかくのお誘いがあったので、先週4泊5日で熊本に行ってきた。60年ぶりとは恐る恐るだったが、会ってみると、昔話が多かったとはいえ、話がはずみ、とうとう3次会まで楽しんできた。それにしても、誰かがちょっとしたエピソードを覚えていて、それを話題に次々と盛り上ったものである。思いがけず、旧友が新友(親友)として蘇ってきた気分である。

秋の3歳クラシックに向けて、前哨戦がつづく。

牝馬のローズSは、断然のNo.1ホースであるリバティアイランドが出てこないので、人気は5-6頭に割れ気味。

口撃機関銃ヤマさんは、新興勢力の抬頭に期待して、⑤ブレイディヴェーグを狙うという。キャリアは3戦だが、いずれも最速の末脚が光る。前走はノーステッキの楽勝で、事と次第ではリバティを脅かすかもしれないと入れ込む。相手本線も新興勢力で、⑪ココナッツブラウンと⑮ブライトジュエリーに白羽の矢を立てる。馬連・3連複・3連単でいくらしい。

ギャンブル狂師ミノ先生は、楽勝つづきの⑭コンクシェルに気があるという。

好調の穴党専科のマスターは、⑫マスクトディーヴァが前走の強い勝ち方で魅力があるとご指名、馬連・ワイドで狙うらしい。

牡馬のセントライト記念は以下の通り。

ヤマさん:圧倒的人気の⑭ソールオリエンスには一目おくも、馬券的メリットから⑥シャザーンが潜在能力の高さから狙いという。相手本線は、①キングズレイン、⑭ソールオリエンス、⑤ドゥラエレーデの3頭で、馬連・3連複・3連単でいくらしい。

ミノ先生:モレイラ騎乗の④レーベンスティールを、爆笑田中とともに狙うらしい。

マスター:⑮グリューネグリーンが、本レース得意の田辺騎手に穴を期待するとか。

さて、このところ、22倍や19倍の複勝を獲って小銭を稼いでいる小生であるが、両レースとも1頭は穴馬を狙ってみる。

ローズSは松山騎乗に期待して⑰セーヌドゥレーヴを狙う。相手はヤマさん本命の⑤ブレイディヴェーグに便乗する。

セントライト記念も松山騎乗の逃げねばりに期待して⑩ウィズユアドリームを狙ってみる。相手はもちろん大本命⑭ソールオリエンスの楽勝というところだろう。


ローズS
⑤-⑰ ワイド1点で勝負する


セントライト記念
⑩-⑭ ワイド1点で勝負する


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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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