東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2023年8月19日]

【札幌記念】単純明快に名物レースを解く!

先週は風邪で半日寝込んでしまった。深夜に帰宅して冷房を付けたままTシャツ1枚で眠りこんだのが原因。目が覚めて身体が冷えてるなあ、と思っていたら、案の定、翌朝は38度の熱だった。今日は一日中寝ていようと居直ったら、熱はどんどん下がっていき、3時ごろ測ったら平熱に戻っていた。この回復力の早さはどういうことと我が身の不思議にちょっとばかし驚いた。馬券で負けても立ち直りが早いのが身についているのかと苦笑!

限りなくG1に近いG2レースとされる夏の名物「札幌記念」。今年もG1級の馬がそろっており、格に惑わされそうなレースである。

今年もG1に昇格されなかったと嘆く口撃機関銃ヤマさんも、やはり格に流されそうな気配らしい。本命は②ウインマリリンで、相手本線が④シャフリヤールと⑤ジャックドールだから、バリバリの格上位狙い。もっとも②は休養明け初戦で少し人気薄だが、洋芝・小回り適性を評価するという。馬連・3連複・3連単でいくらしい。

ギャンブル狂師ミノ先生は、前走香港G1で2着の⑬プログノーシスが狙いで、馬連で①④⑤⑥に流すという。穴党専科のマスターは、先行できれば、唯一の3歳馬⑩トップナイフに注目するという。マスター得意の人気薄馬からワイド総流しもあるらしい。

さて、今週はもっぱら「恋の町 札幌」を口ずさみながら過ごした。単純明快であるから、ここも短絡的に夏の牝馬の人気薄を狙って、③ウインマイティーでいきたい。相手は、馬よりも騎手を選んで、経験と実績では断然と言いたいのが武豊であろう。⑤ジャックドールの先行力を熟知した名手の腕に期待したい。


札幌記念
③-⑤ ワイド1点で勝負する
③-⑤ 2頭軸の3連複総流し13点で遊ぶ


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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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