東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2023年5月27日]

【日本ダービー】馬券を仕留めて酒宴を祝宴に!

競馬場の緑がひときわ鮮やかで美しい季節。こんなときには是非ともダービーは現場で見たいものだ。初めて競馬場でダービーを観たのはタケホープが勝った年、むしろ無敗の怪物ハイセイコーが3着に敗れた衝撃が大きかった。

あの日の朝、競馬歴十年以上もある父親が「今日はタケホープが恐いよ」とつぶやいたのが今でも耳に残っている。あれから50年の歳月が経ったが、ダービーとなると、どうしてもタケホープのような穴馬を探したくなるのが人情というものだろう。

重馬場だった皐月賞でも、⑤ソールオリエンス(羅語「陽は昇る」)は最後の3Fを他の馬よりも0.9秒以上速く走って差し切った豪脚で魅せた。直線の長い東京コースであの豪脚を封じる馬を探すのはドブにお金を捨てるのも同然。ここは素直に競馬ファンでもあったヘミングウェイの名作「陽はまた昇る」にならって、不動の本命。

吉祥寺の居酒屋「青夷」の常連組も毎年のようにスタート地点の芝生に陣どって、酒宴の競馬観戦。ところが高齢化が進んだせいか、今年はせいぜい5~6人ほどしか集まらないらしい。

口撃機関銃ヤマ夫妻もギャンブル狂師ミノ先生も不参加とあって寂しいが、スタートする出走馬にとっては大声を出す奴が減るのはいいことだろう。オークスのとき「2秒静かに待って」と警告した川田騎手、あんたは偉い!

ヤマさんは、好走馬は皐月賞組・京都新聞杯組・毎日杯組は絶対条件としながら、やはり⑤ソールオリエンスは脚力の絶対値が1枚も2枚も上と順当な判断。相手本線は京都新聞杯優勝の⑱サトノグランツを大外もいとわず狙って馬連1点が勝負と勇ましい。あとは、②⑫⑭を加えて、馬連・3連複・3連単でいくとか。

ミノ先生は、②スキルヴィングが頭で、4戦すべて東京コースに、2400mを2戦というのは明らかなダービー狙い。枠順も鞍上も味方して、ワイド・馬連・3連複でいくらしい。穴党専科のマスターは、前走出遅れて、競馬になっていなかった④トップナイフに注目するという。馬連④-⑤、ワイド総流しでいくという。

さて、私にとっては51回目のダービーだが、不動の本命⑤ソールオリエンスは別格として、相手は、大外にまわされて妙に人気が落ちた感のある⑱サトノグランツの33秒台の差し脚に期待したい。目下3連勝中であり、今や名実ともに最高の名手・川田騎手の手綱は心強い。さらに、昨年の惜敗2着馬イクイノックスが大外⑱であったことも後押ししてくれる。来賓席観戦だが、ダービー観戦後は下々の世界に合流して、酒宴を祝宴にしたいものだ。


日本ダービー
⑤-⑱ ワイド1点で勝負する
⑤-⑱ 2頭軸の3連複総流し16点で遊ぶ


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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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