東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2023年1月21日]

【アメリカJCC】冬空に一条の光を期待

1973(昭和48)年といえばハイセイコー・ブームで沸いた年。地方出の無敗馬が中央入りして弥生賞・スプリングS・皐月賞・NHK杯と4連勝、絶大な一番人気でダービーに臨んだが、直線でタケホープとイチフジイサミに差され、3着に敗れた。

ゴール前に陣どって目前で見ていた身には、なんともいえない虚脱感に沈んだ。あれから、今年で50年が経ち、私の競馬人生も50年になった。わが幼児のころにはまだ「人生50年」という言葉が生きていたから、今や「競馬人生50年」はちょっと勲章でももらったような気分になる。

このところ正月競馬は波乱の連続でなかなか思うにまかせない連中が多い。居酒屋「青夷」の常連組も鳴かず飛ばずだが、今週こそという意気込みは衰えていない。

口撃機関銃ヤマさんも相変わらずデータ分析に余念がなく、冬場の連続開催でタフな馬場になっているのでスタミナを要するとか。中山のセントライト記念勝ち・休養明け3戦目・鞍上横山(典)同レース7勝という好材料がそろっている⑤バビットを狙うらしい。相手本線は⑩ガイアフォースと⑪エピファニーで手堅く、単勝・馬連・3連複・3連単で行くらしい。

ギャンブル狂師ミノ先生は、鞍上56キロが狙いごろで、強い4歳馬であればなおさら⑪エピファニーを単勝・馬連・馬単・3連複・3連単と手広くやってみるという。穴党専科のマスターは、前走阪神2200メートルの勝ち方がすばらしかったハービンジャー産駒⑦スタッドリーに注目しているらしい。

ところで、極寒の冬場の競馬はかなり苦手な馬が多いのではないか。50年前のハイセイコーもAJC杯に出走して9着と惨敗。もっとも8着も10着も牝馬だったから、両馬にはさまれてゴールとはかなりの女好きという噂が流れた。極寒に弱そうな牝馬は敬遠することにした。冬場の荒れた馬場に強そうなのはルーラーシップ産駒⑨エヒトではないか。もう一頭はやはり明け4歳世代に敬意を表して、今をときめくキタサンブラック産駒の⑩ガイアフォースを狙ってみる。冬空に一条の光を期待したい。


アメリカJCC
⑨-⑩ ワイド1点で勝負する
⑨-⑩ 2頭軸 2頭軸の3連複総流し12点で遊ぶ



コチラも注目
【平井雄二のBe The Winner】アメリカJCC・定番からは避けられない!特殊なコース形状がプラスに働く2頭!

うまスクエアメンバー登録

STEP:1メールアドレス入力

メールアドレスの入力

うまスクエアからのメルマガを受け取りたいメールアドレスを入力して下さい。
※携帯のメールアドレスでも、ご利用頂くことが出来ます。

入力されたメールアドレス宛てに【仮登録メール】をお送り致します。
【仮登録メール】に記載されたURLをクリックして頂くと、うまスクエアへのメンバー登録が完了します。

  • メールアドレス(半角英数字)
『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

PR

境和樹 SNS

コンテンツ一覧