東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2022年10月29日]

【天皇賞秋】実力馬が目覚めれば秋の味覚がグッと近づく!

フランスの彫刻家オーギュスト・ロダンは「考える人」や「カレーの市民」などの作品で名高い。写実を越えて造形表現の可能性を拡げた作風が目につく。この巨匠にちなんだ馬名をもつオーギュストロダンがイギリスの2歳G1フューチェリティトロフィー(ドンカスター競馬場 1600m)を勝った。残り1ハロンで抜け出し2着馬に3馬身半の差をつけての圧勝だったという。しかも、わが至宝ディープインパクト産駒であり、その最後の世代の1頭になる。これで初年度産駒から全13世代でG1優勝馬を輩出したというから、まさしく快挙である。加えてヨーロッパの巨匠A・オブライエン厩舎の管理馬というから、来年のクラシック戦線への期待がふくらむ。

先週の菊花賞、口撃機関銃ヤマは、狙ったボルドグフーシュがハナ差の2着で3連単は外したが、3連複は獲れたという渋面のニコニコ顔。でも、天皇賞は難解としながらも、有力馬の荒さがしに余念がない。⑧シャフリヤールは海外遠征帰り初戦の状態面、⑦イクイノックスは背腰や体質の成長面、⑤ダノンベルーガは右トモ(後肢)に弱点があり、⑥ジオグリフは軽度ながら右前脚球節部の骨折休養明け初戦+のど鳴りも問題ありという。そこでここまで2000m戦のみを走って来たスぺシャリストの⑨ジャックドールを狙うらしい。とくに、前走・札幌記念はG1馬が5頭もいたタフなレースを差し切り勝ちした実力は相当なものと感心しきり。相手本線は⑦、⑧で馬単が勝負馬券で、あとは、馬連・3連単でやるらしい。ギャンブル狂師ミノ先生と穴党専科のマスターは、討ち死にしてしまったのか、まるで連絡なし。

さて、春の2000mG1の大阪杯を制覇しながら、ほとんど人気がない④ポタジェを狙ってみる。充実の5歳秋、そろそろ目覚めてもいい頃ではないだろうか。相手は、皐月・ダービーと2着も、菊には見向きもしなかった⑦イクイノックスが狙いすましたようで気になるところ。上がり33秒台の末脚が必ず炸裂する舞台にはお似合いの馬である。G1を当ててマツタケに美酒とでもいきたいものだ。


天皇賞秋
④-⑦ ワイド1点で勝負する
④-⑦ 2頭軸の3連複総流し13点で遊ぶ


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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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