東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2022年09月10日]

【セントウルS】極めつけのスプリンターを狙い撃ち

一つは3日(土)の小倉10R、スタート直後に落馬した④フェブタイズが馬群のなかを走り、3コーナーあたりから抜け出し、追撃をふり切って先頭でゴールしたのだ。もちろん50キロ以上の騎手が鞍上にいない空馬なのだが、馬は敵から逃れるのでもなければ全力疾走はしない。鞍上の指示があるから全力で走るのだから、この1位入線馬は競馬の何たるかを知っているのではないかと思った。ふりかえれば、かのシンボリルドルフが長期休養明け天皇賞(秋)で2着に敗れたことがある。このとき勝ったのがギャロップダイナだったが、この馬は前走で落馬したにもかかわらず、先頭でゴールしたことを覚えている。競馬を知っている馬は要注意である。

もう一つは、4日(日)の小倉2歳S(1200m)の①ロンドンプランの出遅れ。5馬身ぐらいの出遅れだから致命傷で、もうこの馬はないと誰もが思っていたのではないだろうか。ところが、直線に入ると大外の最後方から、まさしく矢のようにすっ飛んできて、全馬を抜き去ってしまったのだ。かのディープインパクトを彷彿させるような凄まじい脚であった。血統的にマイラー系と見なされているようだが、皐月賞(2000m)までは行けるのではないだろうか、と期待させるものがあった。

そんな感慨をもっていたときに、エリザベス女王逝去の訃報が入った。私は、競馬が大好きな女王陛下にはなんとも言い難い親近感がある。アスコット競馬場のパドックで10数回は見かけており、なんだか親戚のオバさんが亡くなったような寂しさがある。冥福を祈り、合掌するのみ。

枕が長くなったので、居酒屋「青夷」常連組の予想は短く。

口撃機関銃ヤマは、横典が珍しく自ら調教師に騎乗依頼をしたとかの情報を当てにして、⑦サンライズオネストを軸にするらしい。相手は有力馬3頭にしぼり、馬連・3連複・3連単でいくという。ギャンブル狂師ミノ先生は、1番人気が10年連続連対中とかで、人気の⑤メイケイエールを軸に3連複で狙うらしい。穴党専科のマスターは、短距離血統の⑫ファストフォースの先行残りに期待するという。

こちらも、父ロードカナロアと母父サクラバクシンオーという極めつけのスプリンター⑫ファストフォースの先行走りに期待する。相手は人気薄だが川田騎乗で意外な好走を願って⑧モントライゼを狙ってみる。秋競馬の初戦、なんとか的中させたいものだ。


セントウルS

⑧-⑫ ワイド1点で勝負する

⑧-⑫ 2頭軸の3連複総流し11点で遊ぶ


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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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