東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2019年3月3日]

【弥生賞】クラシックの足音が聞こえてくる

2月15日(金)放送のNHKテレビ番組の「チコちゃんに叱られる!」に出た。

「なぜ2月は28日でほかの月より少ないか」というテーマの解説者としての説明役だった。その日の夜から、次々と友人・知人の「テレビ見た」とのメールが入り、いやはや驚きだった。 

さらに、翌々日、フェブラリーSの観戦に居酒屋「青夷」の競馬常連組と来賓室に行ったとき、廊下を歩いていたら、JRAの案内嬢からも「チコちゃん見ました。ときどきお見かけするのですぐに分かりました」との挨拶。また、土川前理事長からも「見たよ」とからかわれる始末だった。なにしろ文化庁のメディア芸術祭賞にあってエンターテイメント部門の大賞に選ばれるほどの人気番組になっているらしい。悪いことはできないなあ、と苦笑している。

ウィン5の4億円を獲り損ねた口撃機関銃ヤマだが、もっとも2レースしか当たっていないから、未練などなくさばさばしたもの。弥生賞は1800m以上のレースで実績がなければ、「100%いらない」と強気である。本命は武豊騎乗の④サトノラディウス狙いで、①ラストドラフトと②ニシノデイジーがらみの順当本線で行くらしい。逃げ・先行好きのマスターは前で押し切ってほしいという⑧ブレイキングドーンを買うらしい。ギャンブル狂師ミノ先生は本命サイドで決まりそうだから、穴馬が見つからず予想はパスという。

ところで、ディープインパクト産駒で2000m以上ばかりを走っている④には、国枝調教師の読みがあるのではないだろうか。それに期待して一票を投じたい。もう一頭はダービー馬ワグネリアンの弟③カントルに魅かれるものがある。ディープ×キンカメの全兄弟だから、かなり高い素質がありそうではないか。クラシックの足音が聞こえてきて、ワクワクしそうである。


弥生賞

③-④ ワイド1点で勝負する

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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