東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2017年10月14日]

【秋華賞】本番での大変身に賭ける!

シャンティ競馬場で美熟女3人に囲まれて観戦した凱旋門賞。とどのつまりサトノダイヤモンドはヨーロッパの深い芝には適性がなかったということだろう。それが身近で観戦した私の実感である。

1ヵ月の渡欧生活から先週末帰国。久しぶりの居酒屋「青夷」に足を運んだら、あいかわらずの常連の面々。口撃機関銃ヤマとギャンブル狂師ミノ先生が口角泡をとばしての激論中だったが、話題はパチンコ談義。ミノ先生は今年になってパチンコ屋に行っていないと自慢気だった。でも、どうやら年金暮らしになってお小遣いが少なくなったのが真因らしい。それでも時間ばかりかかりそうなパチンコなら止めた方が賢明だろう。

データ派のヤマは、ここは王道のローズS好走馬から狙うらしい。同レース1着の②ラビットランが本命で、2着の⑧カワキタエンカ、3着の⑦リスグラシューが相手本線だというから、かなりのローズS信仰者である。ミノ先生の馬券は聞きそびれたが、当分、競馬だけで楽しむというから、4着の⑪ミリッサあたりを狙いそうな気がする。

私もローズS組を狙うが

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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