東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2017年01月21日]

【AJCC】&【東海S】古豪復活で美酒に酔う

今や名優の域にある岡田准一さんのラジオ番組(FM放送のJ-WAVE)に招かれ収録をしました。昨夏に出版した拙著『競馬の世界史』(中公新書)をとりあげてくれ、馬や競馬についての話題ではずんだ。2年前のNHKテレビでも「カエサル」をとりあげ彼の番組に出演したことがある。収録の最後に「本業の歴史の話より趣味の競馬の話の方が熱がこもっていますね」とからかわれてしまった。番組の放送日は未定だが、わかり次第このコラムでお知らせする。

出演料の代わりに番組スポンサーのCITIZENから腕時計をもらったのだが、これがかなり高額なものとわかった。金属製の腕輪なのだがチタンでできており軽くて肌ざわりがいいから、いつも安時計をはめている者にも「やはり高価なものには凄いなあ」と思わされたのだった。

吉祥寺の居酒屋「青夷」も冬競馬は今一つ盛りあがらない。珍しく大阪に出張したらしい口撃機関銃ヤマも気勢があがらず、予想の口数も少ない。そのぶん余計な雑音が入らないから、今週は思い切り古豪の復活で狙ってみる。

AJCCは

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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