東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2016年12月03日]

【チャンピオンズC】狙うはワイドで高配当

欧米の秋は総決算として一日にG1を数レースやるのが当たり前になっている。フランスの凱旋門賞の日、イギリスのチャンピオンSの日、アメリカのブリーダーズCの日、そして来週に迫った香港のG1シリーズの日。お祭り気分のなかで栄えある優勝馬が決まる。その名誉を求めて有力馬が殺到する。

JCやチャンピオンズCが国際競走を掲げながら海外から有力馬の参戦が少ない理由はもはや明らかだろう。競馬ファンの誰もが望んでいるJC祭典開催が実現できないのが不思議でならないのだが。

さて、チャンピオンズC。居酒屋「青夷」では口撃機関銃ヤマはデータ重視派よろしく順当に②アウォーディーから狙うという。でも、前走大敗の⑦ラニ、調子下降の⑪コパノリッキー、距離不安の⑮モーニンは見切るらしい。あいかわらず逃げ馬好みのマスターは大穴を狙って⑥モンドクラッセを軸にするという。

今年も外国馬の参戦こそないが

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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