東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2014年2月16日]

【京都記念】準オープンを勝ち上がったばかりの

大雪の金曜日夜、半年前から決まっていた昭和48年卒の全クラス合同の同窓会が5年ぶりにあり、それでも250人は集まったというから上出来である。それに加えてわがクラスの同級生の一人がなんと新日鉄の社長に就任するというので、同窓会終了後、東京駅近くのクラブ風ラウンジで祝賀会。歓談して親交をあたため、それでも早めに解散、10時半に東京駅に着いた。

仕残した急ぎの仕事があるので三鷹にあるオフィスに直行のつもりだったが、中央線は一駅行くたびに停車につぐ停車。2時間後の0時半に東中野に停車したが、もはや動きそうにない。しびれを切らして、トイレも我慢できそうもないので、電車を降りて小用を済ますと外に出た。

駅前には同様の人間も多数いるし、そもそも空車のタクシーはつかまりそうにない。仕方なくあてもなく歩きはじめて、かなり歩いたところで、幸運にも支払いを済まそうとしているタクシーに出会った。こんな降雪のなかでも大通りなら行ってくれるというで、とにかく乗車した。ゆっくりしか進めないので、やっとのことオフィスに着いたら、深夜の2時近くになっていた。ここはもう泊まるしかなかった。

ところで、先日、口撃機関銃ヤマの愛妻ミナ姉御が同乗したタクシーに財布を置き忘れていった。私が降りるときに気づいたので、2日後、居酒屋「青夷」に届けにいったら、ヤマが「どうもお手数をかけました。お酒でも一杯ご馳走させてください」としおらしい。

一通り謝罪の儀式が終わると、なにごともなかったかのように機関銃が炸裂する。「京都記念は

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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