穴馬券ネオメソッド(予想公開編)
鈍足性こそ大いなる武器!
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【穴馬券ネオメソッド】
阪神11R・宝塚記念(芝2200m)
毎年のように指摘していることですが、
宝塚記念の本質は『主流ズレ』ということにあります。天皇賞・秋やジャパンカップといった、古馬GⅠ最高峰のレースとは少し違ったベクトルの適性が要求される、それこそが、このレースを読み解く上での最大のポイントになります。
その証拠となるのが、このレースで初GⅠタイトルを獲る馬が多いという事実です。
【宝塚記念で初GⅠを獲った馬】
11年アーネストリー
10年ナカヤマフェスタ
08年エイシンデピュティ
07年アドマイヤムーン
(海外GⅠ除)
02年ダンツフレーム
01年メイショウドトウ
98年サイレンススズカ
97年マーベラスサンデー
95年ダンツシアトル
ざっと挙げても、これだけの馬が宝塚記念でGⅠタイトルを初めて奪取しています。07年の勝ち馬アドマイヤムーンは、海外で先にGⅠタイトルを獲っていましたが、国内では皐月賞、ダービー、天皇賞・秋と人気に推されながら勝ち切れなかったという背景がありました。また、09年の勝ち馬ドリームジャーニーも、2歳時に朝日杯FSを勝ってからなかなかGⅠに手が届きませんでしたが、このレースで久々のタイトル奪取となりました。
他の主流GⅠではタイトルに手が届かなかった馬が、このレースでグンとパフォーマンスを上げて頂点に輝いている。この事実が、宝塚記念の主流ズレというポイントを示す根拠となります。
また、その主流ズレを別側面から表すポイントが、「
宝塚記念は、上がりが掛かる非常にタフな競馬になる」ということ。阪神という馬場設定、梅雨時ということもあり、雨の影響を受けやすい状況が重なり、宝塚記念は天皇賞・秋やジャパンカップと比べて、極めてタフな消耗戦になりやすいという特徴があります。このことから、宝塚記念では「
血統的に鈍足性の強いスタミナ血統(たとえば欧州血統)を持っている馬」「
馬自体の個性として、上がりが掛かってパフォーマンスを上げる(もしくは、上がりの速い競馬でパフォーマンスを落とす)タイプ」が激走しやすくなります。
【宝塚記念、秋天、JCのレース上がり、上がり最速時計の比較】
※左側がレース上がり、右側が上がり最速の時計
【宝塚記念】
13年 38.0 35.2
12年 35.3 34.7
11年 35.2 34.5
10年 36.5 35.8
稍重
09年 35.2 34.3
08年 37.3 36.9
重
07年 36.9 36.2
【天皇賞・秋】
13年 35.3 34.6
12年 36.6 33.1
11年 35.8 33.9
10年 34.9 33.6
稍重
09年 33.7 32.9
08年 35.2 33.5
07年 35.0 34.3
【JC】
13年 34.1 33.2
12年 34.7 32.7
11年 34.5 33.9
10年 34.4 33.5
09年 35.1 34.1
08年 34.4 33.8
07年 34.3 33.6
血統面に着目してみると、一番顕著な例として浮上するのは、近年このレースを勝ちまくっているステイゴールドです。昨年はゴールドシップ、一昨年はオルフェーヴル、10年はナカヤマフェスタ、09年はドリームジャーニーと、過去5年で4勝という破格の実績を誇るこのステイゴールドは、軽い良馬場よりも重たい馬場でパフォーマンスが上がるタイプであることがハッキリしており、サンデー系の中でも底力のある鈍足系としての地位を確立していますよね。
また、これらのステイゴールド産駒が、母系にメジロマックイーン、タイトスポット(リボー系)と、脚の遅いスタミナタイプを持っていることも、やはり重要なポイントと言えるでしょう。
その他、このレースで好走馬に絡みやすい血統といえば、ダンシングブレーヴ(メイショウサムソン、スイープトウショウ)、トニービン(アーネストリー、ルーラーシップ)、サドラーズウェルズ系(テイエムオペラオー、ホットシークレット、ローエングリン)など、いわゆる『凱旋門賞血統』。このレースにおける『鈍重、鈍足、スタミナ』の重要性が浮かび上がります。
今まで勝ちあぐねていた馬の激走、上がりが掛かりやすい、鈍重な血統が好走しやすい…これらのポイントから、宝塚記念の本質が『重たい馬場に対する適性』『消耗戦に強い底力』というところにあることが分かるわけです。
抽象論が長くなってしまいましたが、宝塚記念というレースの穴馬抽出テーマは以下のとおり。
・上がりが掛かる競馬に適性がある馬
・凱旋門賞血統に代表される、鈍重、鈍足、スタミナ血統を持った馬
・これまで、主流GⅠで足りない競馬をしている馬
この3点です。今年の出走馬から検討する余地がある馬をピックアップしてみます。
①ホッコーブレーヴ(母父ダンシングブレーヴ)
②デニムアンドルビー(重馬場でハイパフォーマンス実績)
⑫フェイムゲーム(母系にリボー系アレミロード)
穴馬候補はこの3頭のいずれかだと思います。
ホッコーブレーヴは、何と言っても母父に凱旋門賞血統のダンシングブレーヴを持っている点が大きい。このダンシングブレーヴは、これまでも宝塚記念で再三馬券に絡んでいます。馬自体は速い上がりを使って追い込んでくるタイプなので少しテーマとズレてはいますが、血統的には見逃せません。
デニムアンドルビーは、何と言ってもフローラSとローズS、道悪でタフな競馬になった2戦で結果を出している点、そして、ディープ×キンカメという配合が道悪に高い適性を持っている点が強調材料でしょう。
フェイムゲームは、その戦績を見れば一目瞭然、これまで33秒台の上がりを一度も使ったことがない馬で、タフな中山、そして超変則条件であるダイヤモンドSで重賞を勝っている点が強調できる材料。軽い京都の天皇賞・春で切れ負けして0.4秒差6着という負け方も良いですね。
かなり迷ったのですが、今年はこの中から
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