馬券ネオメソッド(公開馬券編) [2013年6月9日]
長距離G1血統を狙うレース
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マーメイドSの馬券の鍵は「長距離G1血統」と話す“境和樹”の買っておきたい人気薄とは?
【日曜の穴馬券ネオメソッド】
阪神11RマーメイドS 芝2000m
◎(2)マイネオーチャード
まず最初に、今年のマーメイドSに関する小ネタを一つ。
昨年、一昨年とBコースを使って行われたこのレース。ともに差し馬殺到の競馬となりましたが、6月に施行されるようになった2007年以降、3年前の2010年まではAコースで行われており、先行馬、特に逃げ馬がかなり高確率で連対していました。これをもって『Aコースで行われるマーメイドSは前に行ける馬が有利』という考え方が一般的だと思います。
ただし、これに関して今年は少し状況が違うということに言及しておきます。
07年から10年までのマーメイドSは、『阪神開幕週』のAコースで行われていました。開幕週は逃げ馬有利が定石。もちろん、必ずしもそうなるとは限りませんが、開幕週に行われたハンデ戦の重賞で前に行った組が馬券になるという図式は、ある意味で当然とも言える話だったわけです。
ところが、今年のマーメイドSは、同じAコースでも例年と異なりAコース『2週目』。まあ、たった1週の違いですから大差があるとは言いませんし、これをもって差し馬が優勢になると唱えるつもりもありません。しかし、少なくとも先行馬(特に逃げ馬)が当然のように馬券になっていた過去のAコース使用のマーメイドSとは置かれた状況が違う、ということだけは事実です。意外と見落としがちなポイントかな?と思ったので指摘しておきます。
繰り返し申しますが、だからと言って先行馬がダメ、差し馬を買えという意味ではありません。単純に『過去のAコース使用のマーメイドSは先行馬が来ている』という理由だけで予想を完結するのはどうでしょう?とお伝えしているのだということをご理解いただければ幸いです。
さて、本題に入りましょう。マーメイドSの血統予想です。ちなみに、先週の鳴尾記念に続き、阪神芝2000m重賞の必須血統であるマンハッタンカフェ産駒はまたも不在です。しつこいくらいに言いますが、この先の阪神芝2000m重賞においてもマンハッタンカフェの血はまず先に探すこと!先週も書いたことなのでもう数字は出しませんが、本当に高確率で馬券になってくれますからね。
過去のマーメイドSにおいて、顕著に出ている血統傾向、それは『長距離G1血統保持、内包馬が強い』ということです。
※ちなみに、私は『父か母父に持っている』を保持、『父母父や母母父に持っている』を内包と表現しています。一般的な定義は違うかもしれませんが、私のコラムをお読みいただく際にはそのように判断していただければと思います。
【マーメイドSで好走した長距離G1血統】
12年1着グルヴェイグ(母父トニービン)
12年2着クリスマスキャロル(母父トニービン、母母父リアルシャダイ)
12年3着メルヴェイユドール(母父ディクタス)
11年1着フミノイマージン(父マンハッタンカフェ)
11年3着アースシンボル(母父リアルシャダイ)
10年2着セラフィックロンプ(父マンハッタンカフェ)
10年3着テイエムオーロラ(父マンハッタンカフェ、母父トニービン)
09年1着コスモプラチナ(父ステイゴールド)
08年1着トーホウシャイン(父スペシャルウィーク、母父シルヴァーホーク)
08年3着ソリッドプラチナム(父ステイゴールド、母父クリエイター)
とまあ、毎年のように馬券圏内を賑わしているのが『長距離G1血統保持、内包馬』なんですね。
トニービンに関しては、先日の予想コラムにて、最近の天皇賞・春で重賞性を増していることを指摘しています。リアルシャダイ、ディクタスに関してはもはや説明不要とも思える長距離G1におけるキー血統。マンハッタンカフェは自身が菊花賞、天皇賞・春を勝ち、種牡馬としてもヒルノダムールで天皇賞・春を獲っています。ステイゴールドは種牡馬として先日の天皇賞・春を勝ったフェノーメノを送り込んでいます。
元々、阪神芝2000mというコース自体がかなりタフなコースなので、長距離でもパフォーマンスを落とさないような持続力や持久力が要求されます。それが血統面にも表れているということ。『マーメイドSは長距離G1血統保持、内包馬を狙え』、これがこのレースの血統テーマとなります。
このテーマに基づいて、今年のメンバーの中から買うかどうか検討すべき馬をピックアップします
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