馬券ネオメソッド(公開馬券編) [2012年10月6日]
欧州血統とダート血統の両立
【土曜の穴馬券ネオメソッド】
京都11Rデイリー杯2歳S 芝1600m外
◎(121)サウンドリアーナ
まず、このレースに関する血統ポイントを列挙します。極めて顕著な血統傾向が、『欧州血統保持馬が強い』ということ。
【欧州血統保持馬の好走例】
11年1着クラレント(母父ダンシングブレーヴ)
11年2着ダローネガ(母父ホワイトマズル)
10年1着レーヴディソール(母父ハイエストオナー)
10年3着メイショウナルト(母父カーネギー)
09年1着リディル(母父ダンシングブレーヴ)
09年2着エイシンアポロン(母父サドラーズウェルズ)
08年1着シェーンヴァルト(母父エリシオ)
07年1着キャプテントゥーレ(母父トニービン)
ズラリと並んだ欧州血統。しかも、いわゆる凱旋門賞血統と言われる鈍重血統ばかり。通常、この手の重厚な血統を持っている馬は完成が遅く、2歳重賞ではスピード不足の恐れが強まるのですが、そんな馬が毎年のように好走しているという事実。これは、デイリー杯2歳Sというレースを読み解く上で非常に重要なポイントです。
これに加えて、『とにかく差し馬有利。前付けして連対した馬はG1級』というファクターが加わります。
過去のこのレースの傾向を見てみると、とにかく差し馬有利。中団より後ろから上がり最速で伸びてくるような馬の成績が良く、前に行って粘り込むのは至難の業ということが言えます。ちなみに、前に行って連対した馬は、近年で言うと09年2着エイシンアポロン、08年2着ホッコータキオン、07年1着キャプテントゥーレくらいのもの。怪我で長期戦線離脱してしまったホッコータキオンは別として、残りの2頭はともに後のG1馬。それくらいの資質がないと、前で粘るのは難しいんですね。
そもそも、京都外回りコースで行われる重賞ともなれば、2歳馬にとっては楽な条件ではありません。単純にスピードだけで勝ち上がってきたような馬にとっては、明らかに厳しい条件であり、それがすなわち差し馬の台頭を呼びます。2歳戦らしいスピードを武器にして前に行った馬が苦しくなったところを、控えて脚を溜めていた馬が差すという構図ですね。そして、それをやってのけるためには、欧州血統特有の底力を持っていることが重要。過酷な条件だからこそ、最後に苦しくなったところで踏ん張る力が求められるわけです。これが、差し馬有利と欧州血統保持馬の好相性という傾向が持つ意味です。
【ダート血統保持馬の好走例】
11年3着ゲンテン(父バーナディーニ、母父ニューメラス)
10年2着アドマイヤサガス(母父ゴーンウェスト)
08年3着キングスレガリア(母父ジェイドロバリー)
07年2着タケミカヅチ(父ゴールドアリュール)
その反面、欧州血統とは真逆のダート血統保持馬がちょいちょい馬券に絡むのも特徴的。特に、ダート血統を持った先行馬には注意が必要です。
先述した通り、この舞台設定はこの時期の2歳馬にとっては過酷です。だからこそ、底力に秀でた欧州血統の重要性が増すわけですが、とは言っても2歳戦は2歳戦です。現時点での完成度さえあれば、多少の無理が利いてしまうという側面もあります。それが、「ダート血統馬の好走」という要素が持つ意味です。一般的に、欧州血統よりダート血統の方が完成が早いので、それらの馬は、苦しいながらも他馬との完成度の差で我慢してしまうというシーンもあって然るべき。こういう馬が1頭くらい割って入るというのが、このレースの特徴でもあります。
つまり、このレースは、
「2歳馬にとって過酷な条件で行なわれる底力勝負。対抗するなら相当な完成度が必要」
というレースなんですね。買うべき馬を探すポイントをまとめれば…
1.まずは欧州血統を持った差し馬
2.もしくは、これまでのレースでタフな流れを好走した経験
3.明らかに条件不適に見えても、完成度が高いと目されるダート血統はヒモに加える
ということになります。
さて、
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