馬券ネオメソッド(公開馬券編) [2012年9月8日]
鈍足、マイナー血統を狙うレース
【土曜の穴馬券ネオメソッド】
中山11R紫苑S 2000m
◎(12)サンキューアスク
いよいよ今週から秋競馬です。夏の間は競馬はお休みという方もいらっしゃったかもしれません。久しぶりにこのコーナーにお越しいただいた方、今後ともどうぞよろしくお願いします。そして、絶えず応援していただいている皆様、これからもご愛顧のほどをよろしくお願いします。
さて、その秋競馬第一弾は、中山で行われる紫苑Sを取り上げます。
秋華賞トライアルとは名ばかり、実際、ここで権利を取っても本番に繋がることはほとんどありません。間隔の問題、中山→京都のコース替わりなど、その要因は幾つか考えられますが、最も根本的な理由は、やはり「レベルの低さ」でしょう。そんな低レベルレースであることが、このレースを馬券で仕留める上でのポイントにもなります。
≪紫苑Sのポイント≫
1.鈍足血統が好走しやすい
2.500万勝ち、1000万好走レベルで好勝負可能
3.その後に活躍する馬はほとんどいない
過去の傾向から導き出される紫苑Sのポイントは上記の通りです。
【紫苑Sで好走した鈍足血統保持馬】
11年1着カルマート 父シンボリクリスエス
11年2着デルマドゥルガー 父リンカーン
10年1着ディアアレトゥーサ 父トーセンダンス 母父タイトスポット
10年3着コスモネモシン 父ゼンノロブロイ 母父シングスピール
09年1着ダイアナバローズ 父シンボリクリスエス 母父シャーリーハイツ
09年2着ラインドリーム 母父カーネギー
08年1着モエレカトリーナ 父ゴールドヘイロー 母父タイトスポット
08年2着デヴェロッペ 母父ナシュワン
07年2着ラブカーナ 父オース
コンスタントに活躍馬を出しながら、大舞台でほとんど出番がないシンボリクリスエスを筆頭に、ズラリと並んだ下級条件専用血統達。ゼンノロブロイや母父サドラー系(シングスピール、カーネギー)など、洋芝の北海道シリーズで活躍馬を出す血統も目に付きます(リボー系のタイトスポットが母父に入って2頭も連対馬を出しているも驚き!)。要するに、時計が掛かった方が良いタイプで、大舞台向きの底力に欠ける血統ということ。欧州的な鈍重さを持っているくらいが丁度良いという見方が可能になります。
この血統傾向とリンクするのが、好走馬の実績。
【紫苑S好走馬の実績】
11年1着カルマート 前走:新潟で500万勝ち
11年3着コスモバタフライ 前走:新潟で500万勝ち
10年1着ディアアレトゥーサ 前走:新潟で500万勝ち
09年2着ラインドリーム 前走:小倉で500万勝ち
09年3着エオリアンハープ 前走:新潟で500万勝ち
08年1着モエレカトリーナ 前走:新潟で1000万3着
07年1着アルコセニョーラ 前走:新潟で1000万2着
07年2着ラブカーナ 前走:新潟で1000万5着。
とまあこんな具合に、夏場に古馬相手の500万を勝って臨戦、または1000万でそこそこ走っていれば、だいたいこのレースで足りてしまうということが分かります。
秋華賞を予想する上で、『上がり馬は古馬1000万勝ちが条件』というセオリーがありますが、丁度、それよりワンランク下の実績で足りてしまうということになります。これも、紫苑S組が秋華賞で足りないひとつの根拠と言えそうです。
最後に、『3.その後に活躍する馬はほとんどいない』という点について。
このレースで好走した馬のその後を見ると、まあ無残なものです。その後に活躍した馬と言えば、07年の勝ち馬アルコセニョーラくらいのもので、他の馬はせいぜい500万勝ちがいいところ。その後未勝利のまま姿を消している馬も少なくありません。
このことを、単に一発屋が多いと見てもいいのですが、やはり、ここでもポイントになるのは『決め手不足の鈍足馬』が多いということ。ようするに、脚が遅いから勝ちあぐねてしまうわけです。アルコセニョーラにしても、来る時はいつも開催後半で馬場が悪くなったときですよね。自身の鈍足性を補える条件が揃わないと、どこさもいません。活躍したアルコセニョーラにしても、やはり『紫苑Sを好走した鈍足馬』の例に漏れないのです。
以上のポイントに沿った馬
予想はユーザー登録のあと!!