馬券ネオメソッド(公開馬券編) [2012年5月27日]
最も基本的なダービー血統から穴を拾う作戦
【日曜の穴馬券ネオメソッド】
東京10R日本ダービー 芝2400m
◎(11)フェノーメノ
動画で解説 ~日本ダービー(G1)~
いよいよダービーですね。別にこのレースで競馬が1年の競馬が終わるわけではありませんが、やはり、特別な気分にさせられるレースです。馬券の成否はもちろんですが、良いレースを見せてもらいたいという気持ちで一杯です。皆様も目一杯ダービーデーを楽しんでください。
まずは、日本ダービーのポイントから。昨年も取り上げた傾向に加え、昨年は該当馬がいなかったために割愛した血統傾向も含んで示します。
【日本ダービーの重要事項】
1.サンデー×ダンチヒ系の好走率が高い
2.マイラータイプが穴
3.近年はキングマンボ系の重要性が高い
4.京都、阪神の外回り好走実績
まずは、該当馬がいなかった昨年は割愛した「1.サンデー×ダンチヒ系の好走率が高い」という血統ポイントから
【過去に出走したサンデー系×ダンチヒ系】
09年1着ロジユニヴァース
08年1着ディープスカイ
08年5着レインボーペガサス(2着から3/4、クビ、クビ)
05年3着シックスセンス
05年18着シルクトゥルーパー
02年3着マチカネアカツキ
ご覧になって明らかなとおり、6頭出走して4頭が馬券になっているというハイアペレージ。惜しくも馬券圏内を逃した08年5着レインボーペガサスも、先述の通り、紙一重で馬券になっていてもおかしくない少差でした。
元々、サンデーサイレンス直仔の時代、Nダンサー系の中であまり相性が良くないとされていたのがダンチヒ系でした。ということもあり、あまり配合例自体がないため、これだけ少頭数に収まっているわけですが、その中からキッチリ活躍馬を出しているという点がミソなんですね。
つづいて、「2.マイラータイプが穴」というポイントについて。08年、私はブラックシェルを本命にして、対抗スマイルジャックという馬券を買いました。マルチを組んで危うくディープスカイが抜けるという失態を犯しそうになったことは良い思い出ですが、その当時から重視しているのがこの傾向です。
【ダービーで好走したマイラータイプ】
10年5人2着ローズキングダム(朝日杯FS1着)
09年8人3着アントニオバローズ(シンザン記念1着)
08年1人1着ディープスカイ(NHKマイルC1着)
08年6人3着ブラックシェル(NHKマイルC2着)
07年3人1着ウオッカ(阪神JF1着、桜花賞2着)
07年4人3着アドマイヤオーラ(シンザン記念1着)
あくまで、ダービー時点でのマイル実績だけでも、これだけの馬が該当。これ以外に、09年2着リーチザクラウン、08年2着スマイルジャックといった、潜在的マイル適性(後にマイル路線に矛先を向ける)まで幅を広げることも可能です。昨年、本命にしたベルシャザール(3着)も、ダービー時点でマイル実績はありませんでしたが、父がキンカメできょうだいにマイラータイプが並んでいたことから、潜在的マイル適性アリと判断したものでした。
近年のダービーにおいて、最重要ステップの一つに数えられることも少なくないレースが、NHKマイルC(同レースからの臨戦馬は、02年以降、3勝2着1回)であることも、このテーマと無縁ではないわけです。
「3.近年はキングマンボ系の重要性が高い」という点に関しては下記の実績を見れば明らかでしょう。
【ダービーにおけるキングマンボ系の好走例】
11年8人3着ベルシャザール(父キングカメハメハ)
10年7人1着エイシンフラッシュ(父キングスベスト)
10年5人2着ローズキングダム(父キングカメハメハ)
09年8人3着アントニオバローズ(母父キングマンボ)
04年のチャンピオンであるキングカメハメハもこの系統です。昨年も書いたとおり、サンデーサイレンス直仔がいなくなったタイミングで浮上してきているという点は、血統の大枠的見方から大きな意味があります。
最後に「4.京都、阪神の外回り好走実績」という点。これが意外に知られていない重要ポイント
【関西圏の外回りで好走したダービー好走馬】
11年1人1着オルフェーヴル(スプリングS:阪1800m外で施行1着)
11年8人3着ベルシャザール(スプリングS:阪1800m外で施行2着)
09年5人2着リーチザクラウン(きさらぎ賞1着)
09年8人3着アントニオバローズ(シンザン記念1着)
08年1人1着ディープスカイ(毎日杯1着)
08年12人2着スマイルジャック(きさらぎ賞2着)
07年3人1着ウオッカ(阪神JF1着、桜花賞2着)
07年14人2着アサクサキングス(きさらぎ賞1着)
07年4人3着アドマイヤオーラ(シンザン記念1着)
06年1人1着メイショウサムソン(きさらぎ賞2着)
06年7人3着ドリームパスポート(きさらぎ賞1着)
2歳~3歳春の段階では、京都、阪神の外回りコースって、馬にとって結構キツイんですよ。1200m~1400m向きのスピードタイプがレースを引っ張ることが少なくなく、結果的にタフな流れになり、長い直線を凌ぐ底力が問われるからです。
近年、デイリー杯2歳Sや、きさらぎ賞を好走した馬が後々まで活躍する傾向が強まっていますが、これも、早い段階で厳しい競馬で結果を出している馬の基礎能力値が高いからに他なりません。同世代のチャンピオン決定戦であるダービーですから、やはり能力値の高さは無視できない要素。このことから、既にその能力値を、関西圏の外回りコース好走という実績で証明している馬が優位に立つという構図が生まれます。
以上のポイントを前提に、今年のダービーの馬券を考えるわけですが、2年ぶりに登場したサンデー系×ダンチヒ系の
11.フェノーメノが、これまでの戦いぶりを見ていても軸にふさわしい1頭。血統面が貴重な配合であることはもちろん、前走の青葉賞、直線でモタれながらも最後の一伸びは極上のものがありました。レースを見た印象では、もう一段ロケットを持っているのではないでしょうか。相手強化でも戦えると踏みました。
この馬から相手をどう引くか。青葉賞組は勝ち切れないというデータがあり、明確な根拠もあるらしい(ローテが詰まって状態維持が難しい、短期間で2400mを2回走ることが負担になる)ので、3連複と3連単のマルチが本線の馬券になることまではすぐに決まります。
問題は、何にブツけてどこまで拾うかという点。これが今年は最大の焦点になりそうです。
まず
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