馬券ネオメソッド(公開馬券編) [2012年4月22日]
普通は間に合わない血統を選ぶ特異質なレース
【日曜の穴馬券ネオメソッド】
東京11R フローラS 芝2000m
◎(16)コスモアンドロメダ
動画で解説 ~フローラS(G2)~
このフローラSというレースを考える上で、まずはこのレースそのものの位置づけを考える必要があります。
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なぜフローラSなのか?
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桜花賞路線に間に合わなかったから。
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このレースは、桜花賞路線で必要な要素を持っていない馬の集まりということになる。
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必然的に、桜花賞(スピード)とは違った要素が試される(スタミナ、底力)
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これが、フローラSというレースの本質です。もうちょっと簡単に言えば、「桜花賞路線で要求される、スピードや瞬発力を持っていない馬の集まり」なのです。
そんな馬ばかりが集まるわけですから、必然的にレースそのものの特徴も、桜花賞路線とは異なったものになります。すなわち、スピードや瞬発力の要求値が下がり、スタミナや底力の要求値が高まる。脚の速さが要求されない分、鈍足タイプの馬でも馬券圏内に飛び込んでくることが可能になるという流れが出来上がるわけです。
このポイントを最も顕著に表しているのが、好走馬の血統です。
【フローラS過去の勝ち馬の血統的特徴】
11年バウンシーチューン(父ステイゴールド、母父トニービン。コテコテのスタミナ偏重配合)
10年サンテミリオン(母系がフランス系の鈍重血統)
09年ディアジーナ(父メジロマックイーン×母父ニアークティック系というマニアック配合)
08年レッドアゲート(脚の遅いサンデー系であるマンハッタンカフェ産駒、母母の系統にスタミナ血統)
07年ベッラレイア(ナリタトップロード×ニジンスキー系)
06年ヤマトマリオン(オペラハウス×アンバーシャダイ)
極めて分かりやすく、このレースの勝ち馬の血統は、「重たい鈍足タイプ」です。これが平気で勝ち切ってしまうことこそ、このレースの本質です。まずは鈍重血統を選ぶ、これがフローラSの血統ポイントの全てと言っても過言ではありません。
なお、この「鈍足性」に関しては、馬自身のキャリアからも見つけることができます。
これは冒頭にも述べた通り、このレースに出てくる馬は、基本的に「桜花賞路線に間に合わなかった馬」ですから、たとえば、未勝利をなかなか勝てなかった馬や、自己条件や重賞で明らかに速力不足を露呈していた馬が、逆にパフォーマンスを上げてくる可能性があるわけです。デビューが遅くて間に合わなかった馬というのも、これに該当する可能性が高いと見ていいでしょう。原則として、スピード能力と完成度は比例しますからね。
このように、フローラSで好走する馬というのは、血統的、キャラクター的に「間に合っていない馬」なんですね。
最後に、ヒモ選びのポイントを一つ挙げておきます。それが「ヒモには、レイズアネイティヴ~ミスプロ・ラインを持つ馬が必須」というポイント。昨年も8番人気の該当馬ハッピーグラス(母父ミスプロ系)が僅差の4着とヒヤッとするところまで来ています。やはり、今年もマークは必要になるでしょう。正直、どうも根拠が掴めないのですが…。
【フローラSで好走したレイズアネイティヴ~ミスプロ・ライン保持馬】
10年2着アグネスワルツ (母父ヘクタープロテクター)
10年3着ブルーミングアレー (母父リシウス)
08年1着レッドアゲート (母父スキャン)
08年3着キュートエンブレム (父ウォーエンブレム)
07年3着イクスキューズ (母父マジェスティックライト)
06年3着アクロスザヘイブン (母父アリダー)
標語的にレイズアネイティヴ~ミスプロ・ラインという言い方をしましたが、もう少し広義で「ダート血統」と言い換えた方がシックリ来ます。そう考えると、07年2着ミンティエアー(母父デピュティミニスター)06年2着ブロンコーネ(父ブライアンズタイム)あたりも拾えます。
「主流からズレた鈍重な血統を持った馬を頭に、ミスプロ・ラインを持っている(ダート血統含む)馬をヒモにする」というのが、このフローラSの黄金法則。今年はほとんどがサンデーの系統を持っているメジャー血統であり、なかなかストレートに該当する馬を見つけにくいのですが、色々と知恵を絞って探してみました。
16.コスモアンドロメダが一番イメージに近い存在です。昨年2着のマイネソルシエールと同じくロージズインメイ産駒。ロージズインメイといえば、下級条件では頻繁に馬券に絡むものの、クラスが上がるにつれて成績が落ちる傾向のある種牡馬。現時点の代表産駒と言えるコスモオオゾラは、速い脚不要のスタミナ比べの舞台である中山芝2000mで弥生賞を勝っています。
また、母父トニービンといえば、こちらは昨年の勝ち馬バウンシーチューンと同じ。鈍重欧州血統の主翼と言える血統(自身は凱旋門賞勝ち)です。
この馬自身、初勝利までに3戦を要し、それから4戦、いずれも明らかに切れ負けしての敗戦。これが“桜花賞に間に合わない”典型例です。だからこそ、この舞台で大きくパフォーマンスを上げる可能性が期待できるわけです。近2走、牡馬相手の中山2000mという過酷な条件で走っている点は大きな強み。牝馬同士の鈍足比べなら、台頭の余地は十分すぎるほどあると見ています。
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