東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2025年5月31日]

【日本ダービー】秋の凱旋門賞まで思いを馳せて

ダービーだというのに、凱旋門賞の話にする。日本馬は4回も2着になっているのに、まだ勝っていない。本気で勝つ気なら、3歳馬のときに参戦するのが有利なのだ。理由はかんたんで、斤量差の問題だ。たとえば、3歳馬と古馬との斤量差はJCなら2キロしかないのに、凱旋門賞は3.5キロもあるから、3歳馬が有利なのは歴然としている。

ところが、日本では、皐月賞とダービーを連覇すると、どうしても3冠をめざして菊花賞に参戦することになる。だから、3歳の実力馬が凱旋門賞に挑戦するのは、皐月賞に惜敗してダービーを圧勝するような実力馬が望ましいのである。今年の日本ダービー出走馬のなかに、その可能性を秘めた馬が1頭いる。私はその馬に圧勝して欲しいと願っている。

居酒屋「青夷」の馬券仲間のなかで一番のデータ派ヤマちゃんは、群雄割拠でガチンコ勝負を堪能しようと待ち望んでいる。今年の皐月賞組は強力と見なしているが、本命は4着だった⑨ジョバンニとか。向こう正面での致命的不利でも直線で伸びたのはさすがという。相手本線は⑬クロワデュノールで馬連1点勝負! ほかにも単勝・馬連・3連複・3連単を少々買って楽しむという。

ギャンブル狂師ミノ先生は。左回り3戦全勝の⑰マスカレードボールが本命らしい。相手は皐月賞1着の⑦、2着の⑬の2頭で、単勝と馬連2点で狙うという。穴党専科のマスター・ジュンは、武豊騎乗かつ祖父、父親、につづく3代ダービー制覇に期待して、⑱サトノシャイニングに注目している。単勝と有力馬数頭に馬連流しという。競馬の祭典には熟女馬券師ワフさんも出馬して、ニューヨーク・マンハッタンの通りの名前にある⑦ミュージアムマイルの単複で行くらしい。

さて、凱旋門賞に行ってほしい馬はなんといっても⑬クロワデュノールである。ここを圧勝して3歳最強馬の勇姿を見せて欲しいし、幸いもう凱旋門賞参戦登録済である。もう1頭は皐月賞組が強そうだが、あえて他路線から3戦全勝の⑥ファンダムを狙ってみる。父サートゥルナーリアの母シーザリオは日米のオークス馬であり、たいへん好きだった思い出がある。


日本ダービー
⑥-⑬ ワイド1点で勝負する
⑥-⑬ 2頭軸の3連複総流し16点で遊ぶ

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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