東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2023年3月4日]

【弥生賞】ディープインパクト記念にふさわしい馬を

土曜日の深夜というよりも日曜日の早朝ともいえる夜中の2時半ごろ、グリーンCHの前で眠い目をこすって起きていた甲斐があったというもの。1着賞金が世界最高額の1000万ドル(約13億円)をかかげたサウジカップの実況中継があり、吉田豊騎乗のパンサラッサがみごとに逃げ切って勝ったのだから、日本の競馬ファンとしてはたまらない瞬間だった。しかも、1着、3着、4着、5着をも日本馬が占めており、日本の競走馬の層の高さを示しており、さらに得意ではないはずのダートコースの上位好走であるから、なおさら感慨深いものがある。

パンサラッサの適性を見抜いた矢作調教師の慧眼も光っていた。名門・開成高校の卒業生であることは競馬ファンには衆知だが、矢作氏は大学へは進学せず、競馬の世界に入ったらしい。開成ではほとんどが東大進学希望者で占められており、ここにいれば自分はずっと劣等生でしかないと判断して、誰もが行かない道に進んだという。馬の能力を見抜く、はるか以前に自分の適性を見抜いていた慧眼はここでも光っていたと言うべきだろう。

いささか春めいてきたし、弥生賞と聞けばクラシック到来の気分になる。有力馬の欠場で混戦模様の弥生賞だが、口撃機関銃ヤマさんは、前走若駒Sでハナ差2着の②ワンダイレクトが本命で、相手本線が未勝利戦を10馬身差で圧勝した⑦ゴッドファーザーにするとか。馬連・3連複・3連単で行くらしい。

ギャンブル狂師ミノ先生も、先行馬が多く展開が早くなりそうで、差し足が生きるのを期待して②ワンダイレクトを狙うという。

穴党専科のマスターは、経験を積んで強くなってきた④トップナイフに注目、経験は少ないけど母馬が中山3勝していることに期待して、①レヴォルタードに絞り、①-④の馬連・ワイドで勝負するという。

さて、7枠に同居する2頭はいずれもシルバーステート産駒だから、ディープインパクトの孫になる。ディープインパクト記念にふさわしい出走馬であり、好走を期待したいもの。なかでも⑧セッションは1800mの持ちタイムがいいのが狙い。持ちタイムだけなら、①レヴォルタードは1800m、2000mともいいのが注目される。良馬場でのレースなら、持ちタイムの比較は重要度があるはずではないだろうか。


弥生賞
①-⑧ ワイド1点で勝負する
①-⑧ 2頭軸 3連複総流し8点で遊ぶ


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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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