うまスクエア

［2019年12月21日］

【有馬記念】グランプリの「やばい」馬

悲観論者はギャンブラーになれないという。馬券で負けても今度こそは勝つと楽観できなければ競馬はつづかない。枯葉も散ってもの悲しいせいか、なぜか落ち目の馬が気になる。その種の馬はどこか「やばい」点をかかえている。

居酒屋「青夷」では、今や口撃機関銃ヤマが「やばい」。なにしろ、先週土曜日の競馬で配当50000円級の3連単を3つ当てたというから、笑いがとまらない。「有馬は俺に任せておけ」とばかりふんぞり返って後ろにひっくり返りそうで「やばい」。武豊騎乗の菊花賞馬⑦ワールドプレミアが自信の狙い馬、単勝と3連単で勝負するらしい。ギャンブル狂師ミノ先生は⑨アーモンドアイの強さには脱帽で、相手はＪＣ馬②スワーヴリチャードを本線にして2頭軸3連単でのぞむらしい。逃げ・先行好きの穴狙いのマスターは、エリザベス女王杯3年連続2着の堅実さに注目して、人気薄6歳牝馬の⑫クロコスミアに先行力のある自分の競馬に徹してもらいたいと渋い狙い目が新鮮だ。

ところで、拙監修『やばい世界史』（ダイヤモンド社）がよく売れているらしく、ここは「やばい」馬シリーズで行ってみる。ロンシャンの本馬場入場でちゃかちゃか落ち着きのなかった⑤フィエールマンは凱旋門賞最下位12着。絶好調と伝えられながら見せ場すらなかった⑧レイデオロはＪＣ11着。ゲートに近づくと変調をきたしたらしい⑩サートゥルナーリアは天皇賞６着。前走惨敗の落ち目組3頭のうち、どれかが復活するのではないか、それに賭けてみたい。

海外競馬適応障害の⑤、負け癖がついた⑧、精神不安定な⑩と並べると、どの馬も体調よりも心に「やばい」点がある。なかでも若さ故の弱点なら、2度目のスミヨン騎乗で⑩サートゥルナーリアは克服してくれそうな気がする。

相手は⑥リスグラシューか⑨アーモンドアイかだろうが、後者はもはやディープインパクト=オルフェーヴル級！ここでも華麗な勝利が目に浮かぶ。馬券が「やばい」ことにならないように祈る。

【有馬記念】

⑨－⑩　ワイド１点で勝負する

⑨⑩の2頭軸に②⑥⑦⑫をからめて３連単24点で遊ぶ