東大名誉教授が射抜くワイド1点

[2026年9月27日]

【スプリンターズS】渋った馬場で大波乱の予感!

映画監督の舛田利雄さんが老衰のため98歳で亡くなった。その名をあげてももはや知っている人は少ないだろう。わが愛する石原裕次郎主演映画を監督として20本以上も撮っており、個人的にも親しかったらしい。

「赤い波止場」や「赤いハンカチ」などの作品とともに好みの映画に「太陽への脱出」がある。英雄としての大スターは死んではいけないという不文律を破って、最期に壮絶で悲壮な死をとげる。まだベトナム戦争が騒がれる以前の東南アジアで、兵器製造企業の秘密社員として武器を密売していた。だが、暗殺の危機が迫り、暗黒市場からの脱出と復讐を決心する。映画のなかで中原中也 作詞の「骨」を唄う場面はなんともいえず叙情感があり、好きだという人も少なくない。こんな思い出を語れる俳優は稀だろう。

さて、秋のGIシリーズが始まった。第一弾スプリンターズSは好メンバーが揃った。騎乗していた有力馬3頭のなかから松山騎手は⑬パンジャタワーを選んだのが、稿撃機関銃ヤマさんには気になるという。そこで、他に目を向けて、重賞未勝利ながら常に善戦している堅実馬にして人気薄の⑩レイピアに思い切って注目するらしい。相手本線は、⑬、⑮フリッカージャブ、⑯ピューロマジックの3頭で、単勝・馬連・3連複・3連単でいくらしい。

ギャンブル狂師ミノ先生は、過去10年の3着以内馬30頭のうち12頭が4歳馬、そのうち8頭が牝馬だから、4歳牝馬を狙うという。自動的に⑤サウンドモリアーナになり、ワイド・馬連・3連複でいくらしい。旧マスタージュンさんは、時計のかかる馬場になるという予想でパワー型の差し馬⑧エーティーマクフィに注目し、ワイドで狙うらしい。

さてさて、どうせ重馬場必須なら、重量の軽い馬が有利という観方もできる。さすれば3歳牝馬54キロの⑫ブラックチャリスに白羽の矢が立つ。父キタサンブラックも重馬場実績ありで心強い。もう1頭も3歳牝馬の桜花賞馬⑨スターアニスで狙ってみる。こちらもルメール騎乗で心強い。上手くいったら、明日の夜はカラオケボックスで「骨」を独唱することにしよう。


【スプリンターズS】
⑨-⑫ ワイド1点で勝負する
⑨-⑫ 2頭軸の3連複総流し14点で遊ぶ


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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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