東京大学名誉教授が射抜くワイド1点
[2019年3月30日]
【大阪杯】強い4歳G1馬の中から
日本にブックメーカーがあるなら、今どきの話題はなんといっても新元号のことだろう。明後日の4月1日には公表されるから、今や最終段階にある。巷の推測では、アルファベットの略号でM、T、S、Hが頭に来ることはないという意見である。今までになかった元号でなければならないし、悪いイメージを与える文字も却下だろう。たとえば、戦、災、劣、愚、負などは絶対に避けられるはず。
私の予想ではグローバル化時代にふさわしく「開」の字があるような気がする。それとともに、明治・大正・昭和・平成のなかから、どれか1文字が転用される可能性もある。たとえば、「開治」とか「開正」とかはどうだろうか。さらに、世界に広く門戸を開いて進んでいくというふくみなら「開進」もありうる。
出走頭数が膨大であるから、完全正解の単勝でも100倍ぐらいにはなる。どれか1字が当たれば複勝としても20倍ぐらいにしてもいいはずだ。私の◎は「開進」にして、○が「開治」、▲が「開正」、△が「開和」にしておこう。競馬ファンならではのお遊びができる。
居酒屋「青夷」の競馬常連組も桜が満開でG1シーズン到来だから熱気があふれ出す。なにしろG1馬が8頭もいるから、混戦気味。口撃機関銃ヤマは人気の盲点をついて、一昨年の皐月賞馬③アルアインを狙うらしい。勝てなくても掲示板には出るぐらいの好走はしているのが強みとか。相手は有馬記念馬⑦ブラストワンピースの本線大勝負で、馬連、3連複で買うらしい。もっとも北村友一をG1騎手にしたいという妄想があるのは気がかりだが。ギャンブル狂師ミノ先生は阪神2000㍍3勝2着1回の連対率100%の⑨エアウィンザーを狙い、相手も⑦に絞って、馬単勝負と強気である。穴狙いのマスターは前走2着の内容が良かったとかで⑩ステイフーリッシュ軸のワイド流しらしい。マンカフェ応援団長の熟女馬券師ワフさんは産駒の出走なしで戸惑いつつ、スタート直前まで思案するとか。
3歳馬が有馬記念を制した世代は強いし、しかもクラシックを勝ってもいない馬だったのだから、現4歳馬はかなり強いはずだ。4歳のG1馬4頭のなかから、私は皐月賞馬④エポカドーロを狙ってみる。相手もマイルCS馬⑫ステルヴィオでいく。ダービー馬②ワグネリアンとグランプリ馬⑦とは休養明けでやや割引である。休養明けの実績があってもG1レースでは思惑どおりにはいかない気がする。
もっと楽しみなのが、深夜のドバイのレースである。アーモンドアイにはここも勝って、なんとしても秋の凱旋門賞に挑戦してもらいたいものだ。
【大阪杯】
④-⑫ ワイド1点で勝負する
④-⑫の2頭軸にほかのG1馬6頭をからめて3連複6点で遊ぶ
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『ワイドの凌』よりひと言
昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。
本村 凌二
1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』
「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。
ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。
伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。