うまスクエア

［2018年12月27日］

【ホープフルＳ】ホープフルＳのＡＩ予想を試みる

先週金曜日（12月21日）の『日本経済新聞』夕刊に載った拙稿「あすへの話題」から。

「現代の先進諸国では、飢饉よりも肥満で、疫病よりも老化で、戦争よりも自殺で死亡する人が多いらしい。三大苦はほぼ克服され、目標となるのは、若さを保つこと、不安のない豊かな生活、人類の能力を超えるＡＩ（人口知能）の開発であるという(Ｙ・Ｎ・ハラリ著『ホモ・デウス』）。そこで、チェスや将棋の名人と精巧なＡＩとを競わせたり、東大入試問題に挑戦させたりする。

これらの競争ではいつかはＡＩが勝つだろう。だが、いっそのこと馬券予想などをやらせてみたら、とも思う。人間には感情があるから、好きな馬があり、勝たせたい馬がいる。あるいは高配当を期待する心も、損をしたくない気持もある。

今週末は年末恒例の有馬記念。俳句の季語にもなり、世界最大の売り上げを誇る大レースである。出走メンバーをながめると、ＡＩ予想なら、優勝はレイデオロ（天皇賞馬）、２着がキセキ(ジャパンカップ２着馬）、３着がシュヴァルグラン(ＪＣ４着馬）かブラストワンピース（菊花賞４着馬）あたりだろう。私なら、好きな馬サトノダイヤモンド（ＪＣ６着馬）、勝たせたい馬キセキ、勝つ可能性大の馬レイデオロである」

これを読んだ幾人かの知人に指摘されたのだが、ＡＩ予想の４頭を３連単ボックスで買えば24点で250倍の馬券が獲れたのに、だった。

そこでホープフルＳのＡＩ予想を試みる。１着①ニシノデイジー、２着⑤サートゥルナーリア、３着が⑧アドマイヤジャスタあるいは⑪ヴァンドギャルドにしておこう。

ところで、狭義の歴史家としてはローマ史を専門にしているから、サートゥルナーリアといえばローマ人が最も楽しみにしていた祝祭であると知っている。12月17日から23日までの７日間、飲めや歌えやと、奴隷まで無礼講で参加して大騒ぎをして楽しんだのである。ちょうど冬至のころであるし、一年の切れ目をなす時期。一説ではクリスマスの起源をなすとも言われている。この名の馬がＧ１馬になれば、古代ローマ最大のお祭りサートゥルナーリアが日本人の衆知するところにもなる。もう１頭は２走して上がり32-33秒台で強烈に追いこんだ⑨ジャストアジゴロを狙ってみる。何が来るかわからない２歳戦。有馬記念の敗者復活戦なるかどうか。

【ホープフルＳ】

⑤－⑨　ワイド１点勝負

⑤の１頭軸で①⑧⑨⑪をからめた３連単マルチ36点で遊ぶ