うまスクエア

［2016年11月12日］

【エリザベス女王杯】穴っぽい２頭が狙い！

古代ローマ人は自分たちの国家のことをres publicaとよんでいた。その意味するところは「公け事」である。その言葉が近代語にも受け継がれ、republic（共和政）やrepublican（共和党）として使われている。

アメリカ大統領選で大方の予想を裏切って共和党のトランプ候補が勝ち、世界中に衝撃が走っている。人種差別や女性蔑視らしき暴言を吐いていたから、まさかである。こうなったら、キリスト教徒よろしく悔改めてもらうか、共和党の代議人が変心してヒラリーか白票か投票して過半数を越えないことを祈るのみ。世界ではどんなことが起こるか、予測できないことがあるのだ。

競馬をやっていると、予測不可能なことはしばしば起こる。それにもかかわらず、相も変わらず「今週は自信があります」をくりかえしているのが口撃機関銃ヤマ。居酒屋「青夷」の暖簾をくぐった私を見かけると、「今週は大いに自信ありです」とくる。「京都の外回り2200㍍はスタミナと底力がものをいうから、エルコンドルパサー牝馬の潜在力を頼みにして、②マリアライトと⑩シュンドルボンの２頭軸で太鼓判です」とか。思わず出っ腹に目をやって「？」となった。

珍しくマスターが口出し「エルコンドルパサー牝馬ならもっと拡げてその父キングマンボ系にすれば、②と⑩のほか⑥プロレタリアトと⑦マキシムドパリを加えて４頭馬連ボックスで狙える」とか。私は「ワイドボックスみしたら」と忠告したが、聞く耳をもたない。ギャンブル狂師ミノ先生は「３歳で３着だったから牡馬に揉まれた経験とムーア騎乗で⑧タッチングスピーチでまちがいないですよ」とこれも自信あり気だ。熟女馬券師ワフさんは相変わらずのマンハッタンカフェ産駒一筋の命で、①ミッキークイーン、④ヒルノマテーラ、⑨シングウィズジョイの単複を買うらしい。

私はそろそろ来そうな気配を感じながら、

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