元教官・蓑田早人の蓑田塾
団結力のあるクラスの中でも…
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こんばんは。蓑田です。
今週取り上げないわけにはいかないのが
松岡正海騎手。昨年12月に怪我の治療のため休養して以来、今週がほぼ1年ぶりの実戦復帰ということになる。
休養の原因となった落馬があったのは昨年の2月。その後、ウインブライトに乗りたいとかで秋に一旦復帰したが、ちょっと無理をしていたんだろうね。ウインブライトの香港のレースを終えて、再びしっかり怪我を治すため休むことになった。
今年も折を見て松岡とは連絡を取っていたが、あいつにしては珍しく弱気で、今度はダメかもしれませんなんて弱音を吐いていたこともあったよ。だから、まずは無事に復帰できただけでホッとしているんだ。
以前にも話したことはあったと思うが、松岡は私が競馬学校の教官になって初めて1年生から担当した19期生の一人。同じ年に競馬学校に入ったとも言える。
やっぱり最初は私の方も分からないことが多くて、今振り返ると指導の仕方について悔いが残るところも多かった。教え足りないこともあったし、教官としての振る舞い方もまだまだだったかもしれない。
それでも19期生の生徒たちは私のことを本当に信頼して付いてきてくれて、むしろ私の方も教わることが多かった。教官としてやっていく自信が付き、定年まで勤め上げられたのも19期生と一緒にやれたおかげだと思って、それは今でも本当に感謝しているよ。
19期生は松岡の他に石橋脩や生野賢一、もう調教師になっている加藤士津八、長谷川浩大らがいて、人数は多いが団結力のあるクラスだった。松岡、石橋脩は未経験で入ってきた組だったが、その中でもよく頑張っていたな。
さて、松岡は私の生徒の中でも特に思い出や話せることが多いヤツで、ここから話を続けると長くなり過ぎてしまうかな。ということで、松岡については来週も続けて話したいと思います。復帰週の騎乗を見てからの話も出来そうだからね。
今週は騎乗馬を見ても、やっぱり少しは肩慣らしという気持ちもあるのかもしれない。
ただ、日曜の馬で可能性を感じるのは2頭乗っている新馬のうち、
東京4Rの
ジュングローリーの方かな。2週続けて追い切りに乗って感触は掴めているだろうし、少頭数のダート戦でメンバーに恵まれた。馬の能力に助けられてアッサリ勝ってしまうというパターンはあるかもしれないよ。
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
東京4R | ダ1600m | ジュングローリー | B |
東京6R | 芝1400m | サンブルッキングズ | C |
東京7R | ダ1400m | スマートコマンダー | C |
三強対決となった天皇賞・秋を制したのは横山武史騎手とエフフォーリアだった。これで武史は菊花賞に続くG1連勝。本当にこの秋は凄いことを成し遂げている。
人気はエフフォーリアが3番人気だったが、レースではむしろ他の馬や騎手たちがエフフォーリアのことを意識しながら競馬をしているように見えた。
グランアレグリアはなぜ前に行ったのか。コントレイルはエフフォーリアをマークする形で進めながら最後まで交わすことができず、悔いの残る競馬になったんじゃないかな。
去年から一気に勝ち星を伸ばしている武史だが、こうやって大舞台でも結果を残せるようになった理由として、難しく考え過ぎずに良い意味でサラっと乗ってくるようになったような印象を持っている。今回のエフフォーリアも、周りは気にせずにソツなく馬の力を出し切ることに集中できていた。
あとは先週取り上げた鮫島克駿騎手のサンレイポケット。この馬も人気薄の4着で惜しいところだったね。
水曜日に金沢でやっていたJBC競走では、川田がレディスクラシックをテオレーマ、スプリントをレッドルゼルで見事に連勝。門別の2歳優駿では三浦皇成のアイスジャイアントが地元勢を破って勝利を挙げた。ルメールや福永、そして武豊といったところもまだまだ高い壁として立ち塞がっているけど、教え子たちが競馬界を引っ張ってくれているのを実感しているよ。
今週は地方G1と海外G1はあるが、中央競馬はG1の中休み。ちょっと注目しているのが未だに重賞を勝てないでいる
岩田望来騎手。土日とも重賞で有力どころに乗っていて、こういう谷間のタイミングで意外と初勝利があるかもしれない。
ファンタジーSのスリーパーダは結果が出なかったが、
アルゼンチン共和国杯の
フライライクバードはハンデ戦だしオーソリティさえ倒せばというメンバーに見える。チャンスだと思って強気に乗ることだね。
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