元教官・蓑田早人の蓑田塾
積極的な競馬で鳴尾記念の再現を
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こんばんは。蓑田です。
今年の安田記念はG1馬が10頭。実に良いメンバーで、気になる馬を挙げていくとキリがない。
まず、勝ち馬の候補はジャックドール、ソングライン、シュネルマイスターの3頭だと見ている。
ジャックドールはマイルの距離に関しては心配ないだろう。ただ、個人的には外過ぎず内過ぎずという枠順が良いのではないかと思っていた。内でも外でも極端な枠だと作戦の幅が狭まってしまうからね。
2枠3番で隣がメイケイエール。陣営は「作戦は決まった」と取材に答えていたようだけど、意外と簡単ではないかもしれない。ちなみに、メイケイエールも馬群の中だと掛かってしまう面があるので外枠の方が楽だっただろうね。
ソングラインとシュネルマイスターは昨年の安田記念の1・2着馬。この2頭は東京コースが特に合うという印象だね。
馬券的にはソウルラッシュとナミュールにも注目している。連下の候補ではあるけど人気以上に走ってきそうだよ。
ソウルラッシュは大崩れのない成績が強み。マイル戦で唯一の大敗に終わった昨年の安田記念は不利というか、進路が開かず上手く乗れていなかった。
ナミュールに関してはヴィクトリアマイルの振り返りでも取り上げたように、不利があっては仕方がなかった。能力は高い馬だし、今回は人気の面でソダシやソングラインとここまで差が付くとは思わなかったけどね。
他にもセリフォス、ソダシ、シャンパンカラー、レッドモンレーヴ、ガイアフォース……。鞍上も含めて話しておきたい馬は山ほどいるんだけど、どれも良いでは収拾が付かないからね。最初に取り上げた5頭、ひとまずここから組み立ててみようと思うよ。
注目の騎手は阪神で騎乗する
松若風馬騎手。
土曜日の鳴尾記念は菅原明良騎手のカラテ、松若風馬騎手のフェーングロッテンの2頭に注目していたが、フェーングロッテンの方が2着に好走してくれた。ちなみに、鳴尾記念は私の教え子でのワンツースリーだったね。
フェーングロッテンとのコンビもそうだが、松若は積極的に行ける馬でこそ。日曜日は10R岸和田Sの
サウンドウォリアーがピッタリの逃げ馬。条件も鳴尾記念と同じ芝2000mだ。
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
阪神2R | 芝1600m | サトノドゥーチェ | B |
阪神7R | ダ1400m | スナークメモリー | B |
阪神9R | ダ1800m | ラインオブソウル | A |
阪神10R | 芝2000m | サウンドウォリアー | A |
今年のダービーを勝利したのはタスティエーラとレーン騎手。道中のペースが緩んだため勝ち時計も遅くなり、最後は上位4頭がタイム差なしという大接戦だった。
私はやはり、最も期待していた馬であり、教え子の横山武史騎手が乗っていたソールオリエンスを中心にレースを見ていた。少しその視点からレースを振り返ってみようと思う。
前走が最後方からの大外一気だっただけに東京の2400m、内枠でどう運ぶかがまず注目だったけど、スタートを決めてそのまま抑えず、良いポジションを取れていた。
道中もリズム良く行けていたし、あとは直線で上手く出てこられればというところだった。上手くやってはいたが、結果的にはもうちょっと、あと1mでも進路を外に取れていたらよかったかもしれない。
あの並びだとタスティエーラも併せられてもうひと頑張りするし、ソールオリエンスは内外を挟まれて狭い格好の追い出しになってしまった。外からブロックした松山も上手かったんだけどね。
あとは、武史は現役騎手の中でも特にムチの持ち替え、大事な場面での扱いが上手いと評価しているんだけど、ダービーの直線では持ち替えが出来なかったんだよ。もしも持ち替えて最後の場面でムチを使えていたら…。着差が着差だけに、そこも悔やまれる一面だった。
とはいえ、僅差の2着だったからこそ、細かいところが気になってしまうが、全体としては満点を付けていい騎乗をしている。勝てなかったのはレースのアヤだし、タスティエーラが満点以上の競馬だったとも言える。ダービーを勝つには100点では足りない、そういうことなのかもしれないね。
もう一人、今回がダービー初騎乗だった丸田恭介騎手。こちらも展開に上手く乗れて、見せ場十分の6着。一度参加するだけでもその後の騎手人生が変わるダービーという舞台だが、あれだけやれたら今後に向けて良い経験になったと思うよ。
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