今週の裏ネタ[2015年10月08日]
折り合い進境で勝ち負け
土曜東京11R
サウジアラビアRC
アストラエンブレム
GI級の大器
管理する小島茂師が「ここもアッサリ決めて欲しい」とキッパリ言い切るほどの自信を覗かせたのがアストラエンブレム。新馬戦こそドスローと重馬場の影響もあってか2着と取りこぼしてしまったが、続く未勝利戦(新潟外1600M)では上がり32.6秒の鬼脚を駆使して楽勝。時計も1分34秒8を記録したが、実はこの条件で2歳時に上がり32秒台と走破時計34秒台を同時にクリアしたのはハープスターやジャスタウェイなど7頭のみと未来のGIホース級の走りを見せており、スケールの大きさは半兄のブライトエンブレムを凌ぐと言っても差し支えない。
あとは状態面さえ良ければ、というところだが指揮官は「先週までは少し重い感じもあったが、今週のひと追いでしっかりと仕上がった」とニッコリ。今の時期の2歳戦は能力差がモノを言うだけに、前走で破格のパフォーマンスを見せたアストラエンブレムを軽く扱うことは出来ない。
日曜東京10R
テレビ静岡賞
アンズチャン
得意条件を狙い撃ち
夏競馬、そして中山開催をパスして東京開幕週のここに照準を合わせて調整されてきたのがアンズチャン。これまでの13戦中10戦を東京ダート1400Mを使われ、9連対とほぼパーフェクトな成績を残すコース巧者。陣営もそれを理解しており、今回も「ここを目標に作ってきて、休み明けでも仕上がりは良好」と笑顔で話すのは大和田師。
追い込み一手の脚質ながらも安定感は抜群。オープン特別2着の実績もあり、準オープンのここでは力上位の存在だ。指揮官も「不器用な馬で競馬は上手ではないが、終いの脚は確か。展開がはまれば力は上なので楽しみのほうが大きい」と断言。得意条件を狙い撃つ一鞍だけに、ここは素直に信頼する。
日曜東京11R
毎日王冠
ディサイファ
充実度で他馬を圧倒
GIホース4頭を含む豪華メンバーとなった今年の毎日王冠。だが、今後のGI戦線の叩き台としてレースを使う陣営も多く、過信はできない馬もチラホラ。そこで順調度の一点において他馬よりも強調できるディサイファを推す。メンバーが揃った札幌記念で見せたパフォーマンスは昨年とは比較にならないほどの強い競馬で、小島太師も「札幌記念は強い競馬で、今の充実ぶりを感じられたね」と愛馬の成長に目を細める。
今回も強敵が揃ったが、師は「相手が強いのはもちろんだけどウチも負けないよ。東京は得意だし、この相手でもやれるはず」と自信ある口ぶり。晩成の血が開花した今のディサイファならチャンスはありそうだ。
月曜東京10R
オクトーバーS
ショウナンバッハ
折り合い進境で勝ち負け
上原師から「勝ち負けまで期待する」と強気のコメントが飛び出したショウナンバッハ。前走は昇級戦で力試しの意味合いもあったが3着。しかも指揮官曰く「前が止まらない流れを考えれば、後方から差しての3着なら頑張っている。これでクラス突破のメドは立ったよ」とのこと。
今春以降の成長ぶりは目を引くところだが、この要因について聞いてみると「折り合い面が大きいね。上手く脚が溜まるようになって終いは確実に伸びるようになった。しかも、間を空けずに使ってきたが、馬体に身が入ってきたし、今は充実期にあるだろう」と笑顔で返答。今の充実ぶりなら指揮官の言葉通りに勝ち負けまで。