第1210回
採れたて!トレセン情報
関西事情通のちょっとイイ?話
鳴尾記念(G3)
勝ち方を知る厩舎が
今年も勝ちに来た!
日本ダービーは終わったが、まだまだ上半期のGI戦線は続く。
今週日曜日には上半期のマイル王決定戦の安田記念、そして土曜日には上半期の総決算、宝塚記念の前哨戦となる
鳴尾記念
が行われる。
過去10年では、ショウナンマイティ、ダノンバラード、カレンミロティックがこの鳴尾記念から本番の宝塚記念でも好走、そしてラブリーデイは鳴尾記念を制し本番の宝塚記念も連勝した。
そのラブリーデイを管理していた池江泰寿厩舎は、驚くことにこの鳴尾記念を、過去10年で5勝、しかも全て違う馬で勝利を上げている。
延べの出走回数は8頭で10回、勝率5割、複勝率6割と、まさにこの鳴尾記念の戦い方、勝ち方を知っていると言えるだろう。
そんな池江厩舎が今年の鳴尾記念にも2頭を送り込んできている。
まず
クラージュゲリエ。
脚部不安で長期休養を挟んでいるこの馬。その休養明け4戦、前走は小回りの中山1800mで少し追走に苦労してポジションも取れず9着に敗れているが、今回と同じ中京の2走前、日経新春杯では3着と好走している。
前走後は立て直しを図り、中京の舞台のここに照準を合わせて仕上げられてきている。
池江厩舎と言えば、脚元に心配の無い馬はコースでしっかり追われるのがパターン。
このクラージュゲリエのこの2週の調整は坂路中心の調整で、一見すると「脚元の不安が再燃したか…」と思ってしまうところだが、実はそうではなく、3週前にコースで追ったところ気持ちの乗りが今一つで、坂路で調整した方が気持ちが乗って来るという事で調教パターンを変えてきている。
もともと、重賞勝ちの実績もあり、復帰後も能力の衰えは見えず、今回のメンバーなら可能性は十分あるだろう。
そしてもう一頭が
ペルシアンナイト。
GIマイルチャンピオンシップを制し、皐月賞・大阪杯などGI2着が3回、実績的にはブラストワンピースと並びメンバー中最上位と言える存在。
今年の2戦の敗退で評価が下がって来ているようだが、ともに道悪の影響が大きく、まだ見限ってはいけない。
マイルでGIを制しているものの、年齢的に今は2000mくらいの方がいいという話。そして状態の方も、昨夏に2着した札幌記念の時よりもいいぐらいだという。
その札幌記念の勝ち馬は、その後香港カップを制したノームコア、3着はラッキーライラックなのだから、決して相手が弱かったわけでは無く、むしろGI級の超一線級相手の2着と言える。
その当時よりも良い状態ともなれば、今回は巻き返して来る可能性はあるだろう。
鳴尾記念で驚異的な数字を残す池江厩舎、どうやら今年も注目の存在となりそうだ。
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