第1216回
採れたて!トレセン情報
関西事情通のちょっとイイ?話
函館スプリントS(G3)
3度目のチャンスで晴れの舞台へ!
安田記念が終わり、宝塚記念までは東京と中京・阪神が続くものの、今週から北海道シリーズが開幕し、北の大地では一足早く夏競馬が開幕する。
その開幕週の重賞はサマーシリーズ第一弾の
函館スプリントステークス。今年はオリンピック開催の影響で変則開催となり札幌競馬場で行われる。
北海道シリーズの特徴としては、東西が入り乱れて争われるため滞在ジョッキーも東西混合戦となる。この函館スプリントステークスも、まだ中央開催がローカルに突入していないものの、やはり東西からジョッキーが集まって来た。
その中で、関西ジョッキーは11人がレースに乗っている。ただ全員が北海道シリーズを主戦場にしているかと言えばそうではない。
和田竜・鮫島駿・中井・田中健の4人は、実はこの後は中京・阪神・小倉を主戦場に、栗東トレセンを拠点として騎乗する予定だ。
ではなぜ今週札幌で騎乗するのか…それはもちろんこのレースに騎乗するためである。
4人それぞれに理由があり注目なのだが、中でも
鮫島克駿騎手には注目したい。
何より、騎乗する
カレンモエには、一昨年2月の小倉新馬戦で騎乗し見事に勝利を上げている、本人としても思い入れのある一頭。
2戦目で3着に敗れてしまい、あえなく乗り替わりとなってしまったが、昨年2月の小倉で再び騎乗チャンスに恵まれ、そのチャンスを活かし見事勝利。しかし次走の昇級戦で2着に敗れ、またも乗り替わりとなってしまっていた。
今回も、もちろん本来は主戦の北村友一騎手が手綱を取る予定だった。ただご存知の通り先日の落馬事故で騎乗できなくなってしまった。
代打には、父ロードカナロアの主戦だった岩田康誠騎手や、母カレンチャンの主戦だった池添騎手にも声が掛かったが、先約があり乗れず、最終的に騎乗経験のある鮫島克駿に収まったという経緯。
そんな巡り巡ってきた三度(みたび)のチャンス、この馬のために遠征してくるのも必然だろう。
馬の方も、オーシャンステークスで敗れた後は高松宮記念をパスしてここを目標に仕上げられている。
そしてこの後は、サマーシリーズは使わずスプリンターズステークス直行の青写真を描いているという。
もし勝てば、その晴れ舞台でも騎乗できる可能性は十分あるだろう。
ちょうど1カ月ほど前の新潟大賞典の時にも取り上げた鮫島克駿騎手。その時は初騎乗のサンレイポケットを見事勝利に導いた。
今回のチャンスもモノにすれば、彼自身、さらなる飛躍が期待できるだろう。
カレンモエにとってもターニングポイントの一戦だが、鞍上にも大きなターニングポイントとなる一戦、ぜひとも注目してみたい。
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