第1221回
採れたて!トレセン情報
関西事情通のちょっとイイ?話
阪神11R米子ステークス
牡馬相手の格上挑戦でも狙える理由
上半期の競馬も、次週の宝塚記念週を含み残り2週、今週は東京でダートのダービーともいわれるユニコーンステークス、そして阪神では牝馬限定のハンデ重賞とあって波乱の多いマーメイドステークスが行われる。
そのマーメイドステークスは、牝馬限定のハンデ戦なゆえに、下級条件馬は軽量で出走できるため例年条件馬の参戦が多いのだが、今年も準オープン馬が9頭もエントリーし、空席の4議席を8頭で争う抽選(シャムロックヒルは過去1年の収得賞金から無抽選での出走)となった。
結果、アカイイト・イルマタル・シャレード・ロータスランドの4頭が除外の憂き目にあった。
アカイイト・イルマタル・シャレードの3頭は、同じハンデ戦の自己条件である日曜阪神10Rの垂水ステークスへ再投票、これが例年の除外馬の既定路線というところ。
しかし
ロータスランドだけは、自己条件では無くやはり格上挑戦、しかもハンデ戦では無く別定戦、しかも牡馬相手の土曜阪神11Rの
米子ステークスに再投票した。
因みにマーメイドステークスに出走が叶っていれば52キロ、米子ステークスではハンデの恩恵も無く普通に考えると厳しい戦いになる。
しかし、陣営の感触としては、格下という意識はあまり無いようだ。
というのも、まずマーメイドステークスで出走が叶っていれば騎乗予定だった藤岡康太騎手、格下のため51キロだった場合は減量が必要なのだが、「減量してでも乗る」と手応えを感じていた。
この2戦で手綱を取り、能力を感じていたのだろう、除外をとても残念がっていた。
収得賞金的には格下なのだが、乗り役の感触はオープンでも通用する手応えを感じている証。
そもそも思い起こせば、新馬勝ちの後、2戦目のもみじステークスでは、後にGIを勝つラウダシオンの2着、そしてGIにも駒を進めた素質馬。長い休みを挟んだり、旧管理厩舎の角居厩舎の解散による転厩などがあり軌道に乗るのに時間が掛かったが、いよいよその素質が開花しつつある今ならば、牡馬相手の昇級戦でも十分通用するという算段なのだろう。
昇級戦でしかも格上挑戦、しかも牝馬で別定戦、恐らく人気は無いと思われるが、この経緯を考えるとぜひとも注目したくなる。
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