採れたて!トレセン情報

第1192回

採れたて!トレセン情報

関西事情通のちょっとイイ?話
新潟大賞典(G3)
中間は付きっ切りでコンタクト!
伸び盛りの若手ジョッキーに注目

今週日曜日は、東京競馬場でGIのNHKマイルカップが行われるが、同時に裏開催の新潟でも重賞の新潟大賞典が行われる。

GI裏、しかも第3場開催とあって有力どころはまず騎手確保に苦労していた。

特にボッケリーニとポタジェは、奇しくも同じ金子オーナーの所有馬なのだが、決まっていたジョッキーが乗れなくなった関係で慌ただしかった。

ボッケリーニには当初、前走から引き続き浜中騎手が騎乗予定だったのだが、アーリントンカップでレイモンドバローズが3着に入線しNHKマイルカップの優先出走権を得たことで浜中騎手はGIでの騎乗を優先し東京へ行くことになった。

急遽代役を探すことになったのだが、なんと吉田隼人騎手が丁度騎乗予定馬の回避により体が空いていて、すんなりと決まり事なきを得た。

ポタジェの鞍上は北村友一騎手の予定だったのだが、先週の落馬事故により乗れなくなってしまい、やはり急遽ジョッキーを探す事になった。

ここでも、たまたま西村淳也騎手が空いていて、すんなりと決まった。

終わってみれば、今年のこの新潟開催のリーディング1位と2位(1回新潟開催は西村淳也騎手が12勝で1位、吉田隼人騎手が10勝で2位)を確保する辺りは、このオーナーの凄いところだろう。

やはりこの有力2頭も注目なのだが…

より注目してみたいのはサンレイポケット鮫島克駿騎手のコンビだ。

オープンに上がってから勝ち鞍は無いものの、最も遅れを取ったレースでも昨秋の毎日王冠のコンマ5秒差と堅実に走っているサンレイポケット。

2走前の白富士ステークスでは、ここで有力の一頭である、前出のポタジェにクビ差の2着。当時の斤量が、ポタジェが55キロでサンレイポケットは56キロ、それが今回は逆になるのだから、計算上は逆転してもいい。

今回の鞍上は初騎乗となる鮫島克駿騎手。少し乗り難しいタイプなだけに不安があったが、この中間は毎日付きっ切りで跨り、コンタクトを取ってクセを掴んできている。初騎乗というビハインドは埋められていると言っていいだろう。

中央参戦が何回かあり新潟リーディング争いには加わっていないが、冬の小倉開催では吉田隼人騎手に次ぐ2位、そして今年は先週までで26勝とキャリアハイのペースで勝ち星を上げている伸び盛りのジョッキー。

重賞はまだ1つしか勝っていないが、そろそろ2勝目も見えてきていると言っていいだろう。

それが今回である可能性は、この中間の行動から十分感じるところだ。

ボッケリーニ・ポタジェはもちろん注目だが、この鮫島克駿の乗るサンレイポケットには特に注目してみたい。


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