第1179回
採れたて!トレセン情報
関西事情通のちょっとイイ?話
皐月賞(G1)
現役3人目の偉業へ!
運も流れも向いてきた
先週から開幕した今年のクラシック。
牝馬の一冠目桜花賞は、2歳女王で昨年の最優秀2歳牝馬のソダシが桜の女王にも輝いた。
今週は牡馬クラシックの一冠目、
皐月賞が行われる。
先週の桜花賞に続き、今週の皐月賞もやはり、ノーザンF生産馬が16頭中10頭と出走枠の多くを埋めている。
そして、そのノーザンF生産馬の中心にいるのがルメール、先週も選んだサトノレイナスが2着、3着にも前走ルメールが手綱を取っていたファインルージュが入線した。
ただこの皐月賞では、ジョッキーの起用には複雑な動きがあった。
その中心的存在のルメールは、当初はホープフルステークスでも手綱を取っていたオーソクレースに騎乗予定だったのだが、直前の回避により体が空いた。
一方、そのルメール騎手で京成杯を制し皐月賞へ直行で参戦するグラティアスは、ルメールがオーソクレースに乗るため松山騎手を確保していた。しかし、松山騎手が先日の日経賞で制裁を受け皐月賞での騎乗が出来なくなり、その代打にはミルコが収まっていた。
時系列的には、オーソクレースの回避の方が後なので、グラティアスの鞍上にはルメールが戻ると思われたのだが、変わらずミルコでの参戦が決定。ルメールはノーザンF主導での采配で、岩田康誠騎手で予定していたアドマイヤハダルの鞍上に収まった。
ただ、ノーザンF主導とは言え当初の思惑とは違う形にはなっているようだ。
そんな中で注目したいのが…
先週、ソダシで桜花賞を制した
吉田隼人騎手が手綱を取る事になった、管理するのもソダシと同じ須貝厩舎で、やはりノーザンF生産馬の
ステラヴェローチェだ。
もちろんこれも、ノーザンF主導の采配。
冬の小倉開催時にもこのコーナーで触れたが、昨年後半あたりから社台関係、特にノーザンF関連馬の後押しがあったが「今年の冬の小倉は隼人にリーディングを獲らせる」と言わんばかりの、関連馬の有力馬を冬の小倉に送り込み、吉田隼人騎手を起用し勝ち星を上げ、結果見事に冬の小倉リーディングを獲らせていた。
もちろん、結果を出せているからこそチャンスが巡ってくるのだが、皐月賞というクラシックの舞台でも白羽の矢が立った。
吉田隼人騎手は、このステラヴェローチェにレースでは初騎乗となるが、前走時の調教では中間も跨り、最終追い切りでも騎乗、さらにこの中間は5週連続で騎乗し、もはや初騎乗とは言えないくらいコンタクトを取っている。そして本人も、その感触と手応えを掴んでいるようだ。
前走の敗退で人気を落としそうだが、重賞勝ちがありGI2着の実績は、出走メンバー中でも上位の存在。さらに、天気の崩れる予報も、極悪馬場だったサウジアラビアロイヤルカップで桁違いの走りを魅せているだけに歓迎のはず。
直前で騎乗予定馬が回避したルメールに比べ、どうやら吉田隼人騎手に運も流れも向いてきているようだ。
その象徴が、先週の桜花賞のクビ差なのかも知れない。
もし、同一年の桜花賞と皐月賞を制する事が出来れば、現役では武豊騎手とルメールだけ、過去にも武邦彦・菅原泰夫・福永洋一と、競馬史に残る名手ばかり。
今の吉田隼人騎手ならば、その名を歴史に刻む可能性は十分になるだろう。
注目してみたい!
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