第1157回
採れたて!トレセン情報
関西事情通のちょっとイイ?話
スプリングステークス(G2)
前哨戦でも勝っておきたい理由とは!?
今週日曜、阪神競馬場では天皇賞・春の前哨戦となる、過去多くの名勝負を繰り広げて来た伝統の一戦、阪神大賞典が行われる。
大阪杯がGIに昇格した事でメンバーが手薄になる事が多くなったが、2000mを超えるロングディスタンスが主戦場の面々が集まった。
GⅡの中では最高賞金レース、関西のトップジョッキーなら普通は阪神で騎乗するところ。しかし川田騎手と松山騎手、今の日本人騎手のトップ2とも言える二人が阪神では騎乗していない。
川田騎手は、関東馬ながら新馬戦から2戦続けて騎乗している
ボーデンのために中山の
スプリングステークスへ。
特に2戦目の前走は、川田騎手自身「重賞でも十分やれる」という手応えを掴んだからこその中山遠征のようだ。
川田騎手のこの後には、順調ならば皐月賞ではダノンザキッド、NHKマイルカップではグレナディアガーズが控えており、もしボーデンがGI戦線に参戦できても、現時点では騎乗する事はない。
ゆえに、ここ一回が勝負の騎乗になる。
そして、もし勝てれば、ダノンやグレナにもしもの事があった場合に騎乗できる可能性(保険のようなもの)もあり、また先々、再び重賞レースで騎乗依頼される可能性もある。ゆえに、ぜひとも勝っておきたいレースと言えるだろう。
一方、松山騎手は、今の彼の勢いなら、阪神大賞典でもスプリングステークスでも、乗ろうと思えば依頼が回ってくることだろう。しかし、敢えて重賞の無い中京へ遠征する。
お目当てはメインの
名古屋城ステークスの
テーオーケインズ。
昨秋の復帰戦、初めて古馬との対戦となった2勝クラスを快勝し、続く3勝クラスも連勝してオープン入り。その初戦のペテルギウスステークスは、道中で寄られる不利がありポジションを下げてしまい、終い伸びてきたもののアタマ差届かず2着に敗れた。
ただ、まだ3歳である事に加え、勝ち馬は次走で東海ステークスを快勝したオーヴェルニュ、評価していい。
暮れの東京大賞典でも勝ったオメガパヒュームからコンマ2秒差に好走、それがゆえに、明けて4歳となる今年のテーオーケインズには期待を寄せているのだろう。
そう、他のジョッキーに渡したくないという気持ちも伝わって来る。
川田騎手と松山騎手、理由はそれぞれだが、この行動には注目して見たい日曜日だ。
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